私が生涯目標としているシベリウスの曲。


シベリウスが「死の舞台」と呼んだ最終章だ。


さて、アンネゾフィームターとヒラリーハーンの比較。


前に書いたも知れないが、またボケ老人がと思ったらよい。




よく、ハーンはボーイングが弱々しい、線が細い、などと聞くが、そんなことはない。


もちろん、使っている楽器の音の違いはあるだろうが、そうではない。


聴いてみよう。


まず、ムターから。



次に、ハーン。



どうだろう。


楽譜には、p弱く、mpやや弱く、mfやや強く、f強く、などと書かれていて、そのようにボーイングする。


ただ、ボーイングは弓の先、真ん中、根元とどこを強くどこを弱く弾くべきかまでは、書いていない。


上の2人を聴くと、ムターは弾き始めの弓の先から強く入っていて、ハーンは均一に弾いている違いだけに聴こえる。


あと憶測だが最初の入り、ムターは一小節をup-downで返して弾いていて、ハーンはupまたはdownの1回で続けて弾いているのかもしれない。


ムターの方だけが、弓を多く返している(upからdownに返している)ように聴こえるから。


だから、入り口の小節はハーンの方が音が繋がって聴こえる。


どちらが上手い下手ではなく、"私はこう表現したい"、という楽譜の解釈の違いのように思う。


曲の強く弾くところ、弱く弾くところなに2人の差は感じられないから。


いずれにしても凄い腕前だ。


自分のところでは、上手く鳴らないまたは弾けないという方は、是非ともオーディオ用弦楽器用KaNaDeをご用命下さい。




奏KaNaDe/複合材料ノートのmy Pick