今日のテーマは、前回の立体感にも含まれることですが、ボーカル音源を使ったKaNaDeによる立ち位置の修正能力についてお話しします。


これも十字スリットによる位相ズレ修正になります。




今は田中真由美の素晴らしい音源もありますが、開発当初から使っている音源を紹介します。


テスト音源は、途中で替えてしまうと開発の立ち位置がわからなくなってしまいますため、替えていません。


1つは、鈴木重子&木住野佳子のwith youからです。


(木住野佳子さんは、私の高校の同級生です。)







もうひとつあります。

ジョンレノンのダブルファンタジーのStripped Down です。






空気録音ですと、わかりづらいですが、ボーカルは真ん中に一人だけという位置関係の再現です。


これも十字スリットの効果で、スピーカーの向きの微妙なズレや部屋の左右の物が違うことによる反射音の影響を消してくれます。


つまり、細かくスピーカーの位置調整をせずとも、十字スリットによる位相ズレ防止作用で、左右のスピーカーの真ん中に一人のボーカル音像が出来上がります。