先日、全く取っていなかったオーディオ(1階のシステムのプリメインアンプの電源ケーブルアース線)に部屋の本アースを繋げました。
そこで起きた不可解な事象について、線材を替えて測定など調べていったことを記述します、以下。
ほとんど0Vって。
(前回の仮想カナデアースで安心したところ。)
一方で、1階の部屋のアンプのシャーシ電位を改めて見てみると、何と勘違いか!
音は最高なんですが。
でもこれは大変!
何ということでしょう。
隣に家が建ったから?
関係ないですね。
これはアースを繋がなくては。
A社に問い合わせたところ、以下の趣旨の返答を頂きました。(意訳しました。)
"お使いのクリーン電源と A級アンプのトランスが大きいことからかと。そのままでも安全上は問題ない設計になっておりますので、アースを取られなくても問題ありません。一般家庭でアース有無どちらも想定して設計してありますので。一方アースを繋ぐ場合、ケーブルによっても音響的に音質が良くなるか悪くなるか変わります。ただ今の技術では測定が出来ないのですが。"
要約しますと、30Vくらいの電位はこの組み合わせだと普通?
アースを取れば電位は下がるが、解明出来ていないが、ケーブルの材質で音が変わり、音はケーブル次第?
測定については、静電気のことをご存じないだけですね。
静電気テスターをケーブルに当てればすぐわかりますが。
では、まずアースを繋ぎましょう。
最初に一般の緑のアース線を使って、アンプの電源ケーブルのアース端子から、部屋のアース口に繋いでみました。
では音質をチェック。
ダメです!音が明らかに悪くなりました。
ピアノの音がこもり、奥行の音が聴こえずらく。
確かに、電位を下げることと、音質の変化はイコールにはなりませんでした。
そういうことで、繋ぐ繋がないはどちらでもいいということですね。
ではこうなったら、例の2mm OFC単線のイケ綿ケーブルを作って交換してみましょう。
まず、被覆材を剥いて。
もう片方は同様にA級プリメインアンプに接続。
この部屋は、他にエアコン、TV、パソコン、インターネット、電話もありますから、TVだけでも測定すると15Vもありました。
また、日時によっても電位は違うでしょう。
(実はカナデ仮想アースを繋いでみましたが、前報のとおり、1Vくらしか電位を下げる効果は得られませんでした。そのため、幸い使っていなかった本アースに頼みました。当たり前と言えば当たり前で本アース端子は地中1m近く埋めてあるわけですから、ビンの粉では浅すぎ。)
音質は、バッチリです!繋ぐ前より良くなりました!
さっきとは逆で、ピアノの響きと余韻がはっきりし、奥行のある音になりました。
ということで、電位を下げることと、音質の変化とは別次元のこととわかりました。
確かに、市販の仮想アースの説明を読んで、電位が下がると書いてあるものが見つかりません。
音質向上とあります。
でも今回の結果だと繋ぐケーブルの良し悪しに左右されるかと?
まあ、私の方は心理的不安と音質まで解決し、ひとまず満足です。
まとめ)
プリメインアンプの電源ケーブルアース線から1点アースを地面アースで取れば、確実に電位が下がることがわかった。
一方で、音質が悪くなったり良くなったりと、音がアース線材に左右されることがわかった。(アース電位と音質は別ディメンジョン)
雑音は元からなく、アースによる雑音の変化はなかった。
(電位を下げる=音質が良くなる、とは限りませんでした。)
ついでに、音が良くなった原因を突き止めてみます。
アンプ側にはアース線を繋いだままです。
つまり、しっぽが生えてます。
アンプの電位は、
では音楽を聴いてみましょう。
良いままです!(ちょっと落ちましたが、繋がないよりは良い)
わかりました!
質の良いアースを伸ばすだけで音質が良くなるのです。(もちろん、アースを繋ぐともっと良くなりました)
なるほど、例えば仮想アースは中身は別として、ケーブルの特性(純度、静電容量)がかなり重要だとわかりました。
何が起きているのか、線だけ有無で繋げているアンプのアース端子の電場を測定してみます。
まず、アース線をアンプから外し、
ではアース線だけアンプに繋ぐと、
まとめ2)
アースで電位を下げても、音が良くなるわけではなく、線材が決め手となると推定されます。
すっきり。
ありがとうございました。
追記)
先日のアースループで書き忘れたこと。
タコ足式の3ピン式電源ボックスにアースを引いている場合に、アンプ以外の機器を挿したら当然アースループになります。
ただ、そのループが雑音の元になるのか、音質に影響するのかも次回の宿題とします。