毎月1回は岩木さんのところへ行く。
業務報告を兼ね、直焙煎の美味しいコーヒーを頂きに。
「ヴァイオリンは練習してる?」
「してますよ、弾き始めパーティーありましたし。でもチェロは買ったきり展示会用ですけど。」
「それはいい、目的がないと人間練習しないから。でもいい楽器はいいよ。良く鳴ると弾くのが楽しみになる。」
「去年、新しいの買いましたから。中古車買えるくらいの。」
「まあ、そうだったね。でももっといいやつ幾らでもあるから。」
「800万とかですか? 楽器フェアでゴロゴロ並んでた。」
「いやそんなもんじゃなくて。オケの金持ちなんか、数千万から億単位の古くていい楽器持ってたりするんだけど、全然鳴りが違うからね。」
「それは無理ですね。それに腕だって言ったじゃないですか。それでは奏要らないじゃないですか。」
「まあ、そうなんだけどね。でも良い楽器だと練習が楽しくなるから。中国のにすれば良かったのに。ヨーロッパ製って言っても、中国に作らせて輸入してヨーロッパ製ってのが沢山ある。値段が倍以上になっちゃう。で誰かがバラシたんだ。それで中国から直接、個人が買うようになったから、つまりいい楽器が半額で買えるって訳。
凄いよ、中国の職人は腕がいいから。」
買う前に教えて欲しかった。、、
でもプロからすると500万でガラクタって感じなんだなあ。
使ってる弓は1万て言ってたけど。
まあ、オーディオだって15年経てば劣化してガラクタだから、新しい買い替えなきゃいけない。
それに比べれば、弦楽器はメンテナンスして何百年も使う。
とは言っても、楽器はエアコン入れっぱなしで温湿度管理しなきゃいけないし、動物並みに大変。