良くある議論が、このレコード vs CDの話題です。


結論から言えば、わたし的には決着はつきようがありません。

何故なら比較している条件が合いようがないし、比較している性能項目も人それぞれ食い違うからです。

漠然と、俺はレコードわたしはCDというのは、俺は犬派わたしは猫派といっているのと大差ありませんので、決着はつきません。

まず、ソフト。
同じミュージシャンの同じアルバムであっても当然、プレス方式が違うので、どちらが音が良く録音されているか神のみぞ知るです。

次に評価項目。
音が良いと言う人の感覚は千差万別です。
また聴力にもよります。

低音、中音、高音、立体感、音色、余韻、ノイズ、ダイナミックレンジ

など、言葉で羅列するだけでも沢山の評価項目があり、人それぞれどの項目をもって音がこっちの方が良いと感じたのかわかりません。

厄介なのは、感覚なので、自分でもどの項目が良かったのか、人から質問されてもわからないことがあります。

では、出来るだけ条件を合わせて実験してみましょう。

最後はセッティングを含めた機器の同等性です。
1万円の機器と200万円の機器では違うのが当たり前ですが、一方で比較する値段を合わせても同じではないから厄介なのです。

機器の中の部品の1つ1つが異なり、配線のグレードや長さ、ハンダ1つでも違ったら同じ比較となりません。

最低限できるところだけ合わせてみますと、
外に出ている線は、無酸素銅の単線に静電気対策被覆します。
RCAケーブル、電源ケーブル、シェルリード線。
インシュレーター類は当然わたしのKaNaDeに。
箱鳴りもインシュレーターで補強。
ターンテーブルシートは静電気対策品に。
8万円のプレーヤーがこうなります。


これを同じ8万円くらいのCDプレーヤーに、RCAケーブルや電源ケーブルを同じく自作し、インシュレーターを同じくします。
問題のCDは前報のオリジナル国CD(田中真由美さん)、静電気対策はわたしのC MatriXを貼り。

ここでも問題は、DACとフォノイコの性能ですね、比較することがナンセンスですから。

でも比較します。

部屋の室温は20℃、相対湿度は35%です。
ちょっと湿度が低めで、レコードの静電気が不利です、レコードはC MatriXが使えないので。

レコードの静電気取り機はプレーヤーが買えるほど高いので射程距離にはありません。

田中真由美さんの新しいアルバムのクワイエチュードで。

(筒井康隆の小説で、1発のパチンコ玉でチューリップ🌷に入れるための数値計算をし、見事に失敗する学者の話がありましたが、そんな気分です。)

先程の項目で照らし合わせてみます。

    CD      レコード
低音       ○              ○
中音  ○              ○
高音  ○              ◎
立体感 ○              ○
音色  ○              ○
余韻  ○              ◎
ノイズ ○              △
ダイナミックレンジ ○          ◎

こんな感じでした。
勿論、同じ部屋のアンプとスピーカーで鳴らしてます。
プラスマイナスすると性能上は同等と言えます。
ただノイズを無視すると、レコードの方が音が良かったと思います。

そんな気難しいことは置いておいて、俺はレコードの方がいい、わたしはCDの方がいい、と議論に沸くのもオーディオの楽しみです。

逆に、あまりムキになって言い合いすると、血管が切れて倒れてしまいます。

またそれも別として、田中真由美さんのアルバムは4枚出ていますが、古いジャズからオリジナルのものまで歌もメロディもどれも素晴らしいです。

なお、わたしは小さいときからバンドで耳コピー、仕事はブレーキで鳴き音周波数の聞き取り、でインシュレーターの開発。

年に何回かは、オーケストラ、室内楽、ジャズ、フュージョンなどを聴きに行き、耳を慣らします。

聴力が異常に発達しておりまして、数年前のテストでは人間の限界と言われる20kHz正弦波が聴こえました。

ただちょっとテクニックが必要ではありますが、また別の機会に。

それはそれとして、機材はそこそこに音楽を聴くことを楽しみましょう。