わたしも、2年前までは知らなかったので。

どうもインシュレーターの開発をしていてCDを聴くたびに何か音が違う。

部屋の温度湿度なのかなあと漠然と思っていました。

あるときお客さんが来られて教えてくれました。

静電気だよ。

えっ、レコードでもないのに?
CDは光ピックアップで拾うから関係ないのかと。
いや静電気を帯びると焦点がぼけるみたいだとか。

発生している静電気を放電させて除去する装置や、静電気の元になる磁気を除去する装置が売っていると。

で幾つか買いましたら、確かに音がクリアになる!

でも、CDを掛けて1分も経つと何かまた帯電してしまったようなぼやけた音に。

で、静電気テスターを当ててみると、やはり。

何とか半永久的に静電気を排除する方法はないのかと知恵を絞ったのがこれ。


銅箔で作った手裏剣で裏にノリが付いています。

CDに1〜4枚貼ると発生した静電気が常に放電し、一定の電圧以下に抑えられます。

CDを3分流して、静電気を測定します。

最初は貼ってない状態で、3分流して静電気を測定。


-1.07kVでした。

次に、4枚貼って。


3分流して測定。


-0.19Vで、かなり下がりました。

音もかなり違って雑味が取れました。

最初は、CDごとに貼るのは面倒なので、CDのトレイに貼ってみたのですが、効果薄し。

やはり静電気が起きているCD面に直接貼らないとダメみたいです。

実はこれ、トヨタ自動車の出願特許からヒントを得ました。


タイヤに金属テープを貼ると放電しやすくなり、コンピュータの誤動作がなくなるとか。

で、金属テープは角があることで角から放電する。

特許は審査請求されていませんし、自動車に限られているので他の業種に使うのは何ら問題ありません。

あと、先に商品化してしまえば後から特許は出せません。

で、手裏剣みたいにしましたら、角が12個もできます。

最初はアルミ箔に両面テープを貼って自作しましたが、10枚くらい貼らないと効果が少ないので面倒。

やはり電気伝導度が高く銅箔は強いです。

そういえば思い出しました。
分析していたとき。

FT-IRというCDと同じ赤色レーザーを使って有機物に当てて反射する光の波長を読み取り物質を特定分析する装置。


分析精度に静電気が大敵で、カバーをしてダクトを付けました。

初耳の方は、試しにアルミ箔を切ってトライされてみると。

でも残念ながら音の差がわからなかったら、要注意! 聴力が衰えているかも。

今は病院で簡単に聴力テストが出来ますので、一度調べてもらうのも良いかも知れせん。

人の耳って、クセがあって特定の周波数の音が良く聴こえたり、聴こえなかったりします。
人によって周波数が違います。