ついに念願叶い、日本対話法研究会の会員に加わりました。せっかくなので〈対話法〉と出会った経緯などを簡単に語りたいと思います。


僕は、自殺予防団体-SPbyMD-という北海道のNPOに所属しています。対話法研究所と協働で「こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習」を道内各地で展開する、自殺予防活動に取り組んでいます。


ゲートキーパー養成講習は2018年3月に北海道帯広市役所と一緒に開講したのがキッカケで、それ以降、厚労省発行のなまら分厚いゲートキーパー養成研修テキストに準拠しつつも、自分たちでアレンジしながら開講してきました。


ところが、2018年12月の開講を終えた時点で僕らが養成しているゲートキーパーは、こころの病を患い自殺念慮に陥っているクライエントとの適切な対話を具体的にどう図って良いのか分からない状態で修了させてしまっている。そして、適切な対話の技法は僕ら自身が全く知らない状態だ」と、重要な課題を認識しました。


そこで僕の頭には、Facebookで繋がっていた対話法研究所の浅野さん(日本心理学会認定心理士)のことがよぎりました。確か、傾聴技法やコミュニケーションの分野の凄い方だったな!?と。


すぐにコンタクトを取り、2019年2月には北海道江別市にある北海道情報大学に群馬県から浅野さんをお招きして、自殺予防団体-SPbyMD-のコアメンバーを対象とした「〈対話法〉研修会」が実現しました。


この研修会で学んで以来、僕はすっかり〈対話法〉の魅力に取り憑かれてしまい、今では、自殺予防講演会に立つたびに〈対話法〉の魅力と自殺予防への活用推進を啓蒙しています。


ということで、念願の日本対話法研究会の会員になることが叶い、大変喜んでいます。


〈対話法〉の特に確認型応答が、こころの病を患い深刻な悩みを抱えている人との自殺予防支援において非常に効果を発揮するということを、今後も道内各地で伝え続け、こころの通う対話のできるゲートキーパー養成に〈対話法〉を活かし続けていきたいと思います。



以上
自殺予防団体-SPbyMD-
代表理事 内田貴之