人間拠り所がないと生きていけない。
そのさえたるものが国家。
だが、その国家に対し不信感が何かしらある。
自分の力だけで生きていくのも不可能で、お金がないとこれまた生きていけなかったりする。
自分自身でなるべく国に頼らずお金に頼らず生きていきたいと思うかもだが、実際それは不可能に近かったりする。
だがそれを実践してる人がいる。
ホームレスから生き方を学び(乞食ではなく、金を稼ぎつつも外に家をたてて住んでる人)、国に近いものを自分で作るという実践的な方でもある。
問題は外で勝手に家を建てたら国や不動産との兼ね合いはどうなるのか?という事。
私が驚いたのがこの方、銀座に土地を持っている。
しかも法律クリアしてる。
なんでかというと日本では「誰の土地かよくわからん区画」というものが実は存在している。
銀座なんて聞くと大金持ちしか土地を持ってないかと思いきや、「あそこ、なんかずっと昔からあいてるな」という気持ちだけで誰が持ってるか調べたら誰も持ってなく自分で所有したという・・・。
いわゆる思考停止状態。
ようは「銀座に土地なんかもてるわけないじゃん」と最初から思い込んでるのが間違いだという事であり、狭い日本でもこういう土地はいっぱいあるらしい。
探せばあるってのが凄い話。
この本は国とうまく距離をとりつつも自分の力だけで生きる実践の書であります。
タイトルだけみると政治の本だと勘違いしそうなもんだが、中身は非常に柔らかいのであります。
真似できないよなあ・・・と思いつつも生きるって単純なことなのかも?と思えるような素晴らしい本になっています。
独立国家のつくりかた 坂口 恭平 (著)

独立国家のつくりかた 感想
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最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。
自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。
読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。
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