自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。
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考えない人 宮沢 章夫 感想。

考えない人 宮沢 章夫 (著)
劇作家の宮沢さんのエッセイ。
タイトルの「考えない人」っていう意味は日常における何気ない会話だとかの中にある「考えてない受け答え」とか「考えてない行動」などを面白く書いていますね。
誰にでもある、仲が良くても仲が良くなくても考えてない会話というものにスポットが多くあたっています。
なーんも考えてない会話、よくあるよなあ。
例えば「最近どう?」みたいな会話ってホントなんも考えてないで即答したりするっしょ?
この質問の場合「この前風邪ひいてさ」とか「最近仕事だるい」とか、大した会話にならんし、聞いてるヤツも何も考えてないで聞いてるわけで、そこで「先日電車に飛び込んで片足なくなってさあ」とかそういう真面目な会話にならないわけですよ。
そこまでの答えなら色々と考えるわけだけど、日常生活においてそんな会話はない。
行動にしても「なんも考えてない」みたいな時がある。
例えば人間には癖というものがあるわけですよ。
カレー食べる前にスプーンを水の中に入れてから食べるとか(消毒してるぽい)、そういう行動もルーチンになっていてその瞬間瞬間何も考えてないわけ。
そこで「何でそんなことすんの?」とか、知り合いレベルなら言わないわけですよ(笑)
そこで考えて会話するとかないし。
そういう「考えない話」「考えてない行動」というのを宮沢さんならではのセンスや話題で面白いエッセイになっています。