新作紹介:「地球照」 | ◎時空の螺旋◎ spatio-temporal-*HELIX*

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この世界の美しさ
自然の摂理の巧妙さ
命の営みの不思議さ

センス・オブ・ワンダーをアートで表現します。

私が放つ輝きを
あなたが見上げ感嘆するとき
あなたの放つ美しい光も
私を優しく照らすのだ

月の異名が教える通り
目にするものは常に我

私とあなたは互いに鏡

天が照らす尊い光



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私が三輪山を訪れるようになったきっかけは、
図書館で適当に目について借りた2冊の本の両方に『三輪山』の伝説が載っていて、
こんな偶然ある??
と心に引っかかったからなのですが

今回は
知識が欲しい!
と思って借りたアインシュタイン、ガリレオ、ダ・ヴィンチの伝記3冊ともに
『地球照』
という言葉が出てきてやたら心に残りました。

地球照とは三日月や新月のときに月の輪郭がうっすら見える現象です。

ご存知の通り、月は太陽に照らされて光ります。

光っていない部分もほんのり見えるのが地球照。

太陽に照らされている地球の光が反射して、月を照らして起こる現象だそうな。

つまり地球も月と同じように、太陽の光に照らされて輝き、その輝きは月を照らすほどなわけです。

地球から月を見上げてうっとりするのと同じように、
月から見た地球も息をのむほど美しい。


そんな話、前にも書きましたねぇ。

目に見える全ては己を映す鏡。

スバラシイ人に出会ったとき、
その人は自分の鏡。
そのスバラシさは自分にもあると思え
と。

(草場さんの作品に打ちのめされたけれど、あのスンバラシさは私にもあるっちゅうことだ、うん。)

月は地球に与えられた鏡なのかもしれません。

天照大神の弟、月読が鏡を持っている理由も納得です。



…えっ!?


草場さんの個展で「月読」を改めて見たら、
背後の月は「地球照」だった!!!


すでに目にしていても、
知識がないと気付けないことがたくさんある
と思い知らされた気分です。

きっと目にする色んなものにヒントも答えもあるのだろう…。

実は、私の新作「地球照」はこれ以上描き進められず、とりあえず完成させたもの。
スランプってやつ?

また描き足すかもしれません。
時間の流れ、自分の成長とともに変化してゆくアートもこれまたいいかもしれない。