カイバル峠 | ミナミのブログ

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のんびり、、まったり

団塊の世代と言われる約800万の中の一人の男が夢を見てその夢を叶えた話の訂正

 

ヒマラヤ山脈からアラビア海に注ぐインダス川により

古くから文明が栄えていた国から、カイバル峠という険しい回廊を抜けると

茶色い台地の国になります

 

カイバル峠は洋の東西の要の道路で、

アフガニスタンのジャララーバードからパキスタン、

インド、中国へのシルクロードとしてスレイマン山脈に造られた回廊です。

 

古来より多くの将軍がこの道を抜けて世界制覇を目指し、

かの蒙古軍も同様にこの道を抜けてモンゴル帝国を築いたそうで、

東アジアの国々には今もモンゴル系の民族が多くいるそうです。

 

また、孫悟空で知られる、三蔵法師の一人である

玄奘(げんじょう)も、経典を学ぶためにこの回廊を抜けて

中国から天竺であるインドへの旅をしたとか。

 

1800年代後半に第一次アフガン戦争でアフガニスタンを保護国にした

イギリスにより整備された際にアジアハイウエイ➀号線とされたそうで

その起点は東京の日本橋近辺にあり、

経由国は、日本から、韓国、北朝鮮、中国、ヴェトナム、カンボジア、タイ、

ミャンマー、インド、バングラデッシュ、パキスタン、アフガニスタン、

イラン、トルコ、終点はトルコとブルガリアの国境。と、

約二万キロに及ぶのだそうです。

 

思えば遠い昔、文明の利器など無い時代に

人力で造られたこの回廊がいろいろな文化を世界に広めていったわけで

世界の歴史は一人一人の名もない人が創り出しているということを

改めてしみじみと実感させられます。

 

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海と豊かな川の流れるにはパキスタンには果物が実り、美しい建物が建ち

バザールには織物やお菓子まで売られている

 

その街を抜け、賑やかな装飾をしたトラックに積めるだけ人を詰め込んで、

日光の七曲りのような、それも舗装もされてない道を走る

 

カーブで前輪が外れることもある

 

周りの人は只管アラーアクバルと祈り

夫はそのたびに思わず声を上げそうになったとか

 

そうやってたどり着いたアフガニスタンは薄茶色の砂塵の舞う大地

 

こう書いてみると、実際にインド、パキスタンを通り過ぎた夫がアフガニスタンで見た絶望感が

一層濃く伝わってくる

 

日本は海に囲まれた島国で、高い山もあり、川も流れている

 

その昔は瑞穂の国と名乗るほど、穀物にも恵まれていた

 

その大地をコンクリート覆い、木を切り倒し、雲にまで届きそうな建物を建てる

 

つい数年前まで大桟橋から見えた富士山は、高い建物でどこかに消えてしまった

 

ここ数年、多くの国でそれまでに経験したことの無い気象で建物の崩壊の映像が流れてくる

そんな状況を見るにつけ、いつか地球全体が茶色い風景になりはしないかと杞憂するが

 

アフガニスタンの市街地も1950年代から70年代初頭までは文化的で美しい国だった映像が残っているが

それは戦勝国の人々の姿だとあった