菫 | ミナミのブログ

ミナミのブログ

のんびり、、まったり

2008-04-23のブログから

================================

川の神の娘イオは、天の王ゼウスと戯れていたが、天の女王ヘラが来るのが判ったので、

子牛になって隠れ、ゼウスは子牛の食料として菫を作ったとか

ゼウスに愛されたイオはヘラの嫉妬に苦しめられ

世界中を彷徨った挙句、星になったので、ゼウスはイオの美しい目を思い、菫を作ったとか

イオは羊飼いの美青年アチスの許婚だったが、

アポロンもイオを望んだので、林の女神がイオを菫にして隠したとか

そんな神話があると、花言葉の本に書かれていました。

菫色の涙と唄っていたのは、岩崎ひろみだということは、覚えています。

古代ギリシャの花嫁は、匂い菫の花を冠にしたということです。

菫という名前は、大工道具の一つ、墨壺に似ているからとも

戦の旗印である隅取紙にも似ているからという説があるそうです。

菫というと、なんとなく、女学生とかをイメージしそうですけど

四季はなごよみという本には、神奈川や静岡あたりでは

ちんちのこま、なんて方言があると知って、ちょっとビックリしました。

でも、神奈川県民でもある横浜市民と生まれて半世紀以上になりますけど

ちんちのこま、という名は聞いたことないです。

その本によると、菫は観賞にも良いし

食してもよく、お浸し、和え物、酢の物、天麩羅、などが美味しいそうで

万葉の頃詠まれた詩の中の菫は、観賞用ではなく、食材としての菫だったとも書かれていました。

山菜みたいに菫を摘んでいたら公園の管理事務所の方に叱られそうですけど

自然が豊かなところの方は試して見られるのも、春の一興かもしれません。

そういえば、赤毛のアンのお菓子の絵本に菫の花の砂糖漬けというのが載っていたように思います。

砂糖漬けといえば、蕗はアンゼリカ、で、菫の場合はなんと言うのでしょう。

菫の季語はたくさんあります。

色や形で、壺すみれ 姫すみれ 茜すみれ 藤すみれ 

桜すみれ 小すみれ 咲く場所で 岡すみれ 山すみれ 野路すみれ 

雛すみれ 叡山すみれ 茎を持って引っ張り合う遊びから相撲取草 相撲草 相撲花 

それから 菫花 菫草 菫野 菫摘む 別名 一夜草 一葉草 ふたば草

因みに日本名は、須美礼 といい、菫の文字は当て字だそうです。

 

==============================

我が家の庭には空の青さと同じ色のタチツボスミレが至る所に点在し

諸葛菜との青さを競っている

 

先ほど調べたところ、菫の砂糖漬けはCandied Violetsと表現するらしい

マザーグースの詩ではないが

薔薇は赤く、菫は青く、キャンディーは甘い