路上で、潰れた会社とか、火事に有った会社のペンを売る人に
同情して、それは大変だ、少しでも協力するよ、と、大きな声で
周りの人の同情を誘ったり
それは凄いものだと褒めて購買心を煽るさくらではなく
桜の花
この桜の花の名前の由来は農耕の神の(さ)と、神様の居場所を現す坐(くら)
が転じたものとされている
花の咲き具合でその年の豊作を占う
瑞穂の国、日本にとってそれは大切な事であり、日本の国花は桜とされ
花とすれば同様に桜をさすことになる
これは不思議な話だが
薔薇を国花とするイギリスやアメリカで出来た花の名前は
大概、roseとされる
クリスマスローズなどはその代表かも知れない
因みに中国の花の王は牡丹らしいが実際にはまだ決まっていないらしい
日本の花ゆえに桜にはいろんな季語が存在する
初花、春の花、春花、花の雲、花房、花片(はなびら)、花の姿、花の友
花の主、花の庭、花の門、花便り、花の露、花の装、花埃、花時、花の頃
そして気象を表す言葉にも 花曇り、花冷え
雨で桜の花が散って水面に流れる様子は花流しや桜流し、桜雨
遂に花弁が散り果てると、花の蕊、蘂降る、蕊残る、などと
桜の季語は尽きることが無い
ただ、農家が田の土を起こし、苗を植える準備の頃、田打櫻とされるのは
辛夷の花を言う地方が多くある
一説には田を打つために力を込める、拳に由来するからと言われているそうだが
私的には内心、北国の春に由来すると思っている
何故なら、地元で田畑を管理していた地主の跡取りで有った義父に聞くと
そんな話は聞いたことが無いということだったから
実際の話、伝統とか伝来などというものは
存外そんなことから出来てくるとそう思う
昨日、テレビでアナウンサーが桜散らす雨と表現していたことに
訂正するような放送をしているのを見たが、桜満開の頃降る雨は
桜散らす雨に違いはないと思うし
桜の花を愛でるのも人それぞれに異なっていて
因みに花は半開、酒はほろ酔い と有るのは
洪自誠の菜根譚にある花看半開 酒飲微醺から来ていて
この場合の花は牡丹になる
満開の花を見て、強かに酒を飲み、酔う、これほど醜いものはない
ということだそうで
確かに風情を親しむ花見の席で酒に飲まれる酔客ほど無粋なものは無いと思う