医者ともあろうものが | ミナミのブログ

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のんびり、、まったり

別に医者に難癖をつける話ではなく

見川鯛山という医者の書いた小説の題名

 

栃木県の那須で診療所を営みながら

昭和の、戦争直後からの日々の生活を綴っている

 

看護士さんは元従軍看護士で、医者が不在の時はいろいろとやってくれる

心強い人なのだとか

 

昭和の、開拓地だった那須の戦後の話

 

しかし、私が住んでいた都会の平成の時代にも同じようなことが有って

人間はあまり変わらないんだな、と、この小説を読むたびに思っていた

 

私の友人は本人も認める粗忽者で

我が家の事務所の方で夫の食事を用意して

夫が手を洗いに自宅側の風呂場に行き、私が仕事の電話の応対をしている時

こんにちは、と、事務所のドアを開けてやってきて

テーブルに並べられた食事を、あら、悪いわね、と食べ出そうとする人

 

慌てて、手を振ると、貴女も一緒に食べるのかと無音で問いてくる

 

そのほどに夫が戻り、それは自分の食事ですと話すと

あら、どおりで男物の箸だわ、と

 

電話を終えて、貴女も食べる?と聞くと、家で食べて来たとの返事

 

その友人の上を行くのが、その友人のお隣の奥様

 

私が友人のところにバイクで行くと必ず

張り込みの刑事みたいに窓を薄く開けて覗く

 

たまにヘルメットのまま玄関まで行き

A子、旦那は留守か、と聞くと

その窓ガラスの向こうの影が忙しなく動き出し

玄関から現れて

あ、〇さんの奥さん、と

 

ある時、友人の家の隣の空き地に黒いカバンが落ちていて

その奥様が友人に変なものが入っていると大変だからと

報告に来たのだとか

友人が警察に電話すると近くの派出所から自転車を漕いでお巡りさんがやって来て

発見者は誰ですか、と聞くと、奥様は友人に、貴女が警察に届けたのだからと

彼女に発見者の権限を譲ったのだそう

 

その時、お巡りさんが、もし中に札束とか入っていたら

色々とあるので、念のためにサインをというと

奥様は慌てて、私が発見者ですと名乗り出たそうな

 

結局中身はいわゆるビニボン数冊だったそうで

お巡りさんから持ち主が六か月現れなければ、と説明をされていたとか

 

その他にもいろいろと思い出していたら、昼間、裏隣のご夫婦が喧嘩をはじめ

何を思ったのか、庭の方の住民が裏隣のご主人の声に怒鳴り返すという

不思議な現象を見た

 

怒鳴られたご夫婦の怒鳴り声ピタリとやんで

呼応したほうの方は、不思議そうに辺りを見回したあと

如何にも自分は関係ないみたいに家の中に入って行った

 

人間は令和になっても変わらないみたい