亡羊忌 | ミナミのブログ

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のんびり、、まったり

今日は、現代詩人会の初代会長、村野四郎が亡くなった日
彼の詩集、亡羊記から亡羊忌とされる

鹿は 森のはずれの
夕日の中に 
じっと立っていた
彼は知っていた
小さい額が狙われているのを
けれども彼に
どうすることが出来ただろう
彼はすんなり立って
村の方をみていた
生きる時間が黄金のように光る
彼の棲家である
大きい森の夜を背景にして

=村野四郎 鹿 より=

中学の教科書に載っていた

 

続にある早起きは三文の徳というのは、その昔、生類憐みの令により

奈良の鹿が自分の家の前に死んでいたら、罰金として三文取られたので

早起きして亡骸を隣に寄せれば三文得をするという意味だという話が

ネットに載っていた

 

それを読んで

 

その昔、私が高校の頃まで

ジブリのコクリコ坂というアニメのロケーションになった

谷戸坂を下りきったところに船に積むための製氷所があり

その前の通りはセンターから山側が山手警察署

掘割側が水上警察署と、それぞれに管轄が違い

お互いに事故の数を減らす為に、この道路で事故を起こすと

お巡りさんが足でその身体をどちらかの方に押しやるという

ということで

山手警察署は港の見える丘から小港を抜けて、本牧通りに有り

水上警察の派出所は、山下橋の袂に有ったために

分が悪いと嘆いているいう話を含めた都市伝説が有ったことを思い出した

 

警察官が小型無線機を使い出したのは1960年に入ってからだそうで

それまでは公衆電話で連絡を取っていたというが

 

仏さまはあっち側に押しておけ、なんて物騒な内容より

 

村野四郎の

 

梅の花 遠いこえ 近いこえ

のような

 

うめの花がさきだした

パチパチ パチパチ 

まるで白い放電だ

 

うめはだれと

おはなししているの

 

あれは

天へのしんごうよ

 

こちらは地上 

春がきました 

春がきました

 

という信号のほうが穏やかだし平和なので良いと思う