花の兄 | ミナミのブログ

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のんびり、、まったり

一年の中で一番先に咲くのは梅の花

一番最後に咲くのは菊の花

 

故に梅の花は花の兄で

菊の花は花の弟

 

梅はまた百花繚乱の一番最初に咲くから百花の魁(さきがけ)

 

百花繚乱を元に、政治のスローガンとしたのは中国の百花斎放

色々な才能が開花し国を創り上げるというような意味らしい

 

梅と言えば

京都から太宰府に送られた菅原道真の

東風(こち)吹かば匂い起こせよ梅の花主なしとて春を忘るな

が有名だが世の中には梅分限と楠分限という

樹木ヒエラルキーのような語源がある

 

楠は何年もかけて立派な大木のような分限者になるが

梅は未熟なうちから花を咲かせて愛でられるので俄か分限、ということらしい

 

梅の木にしてみればそんなことを言われましてというところだと思うが

 

梅にはまた匂いの形容として

梅が香を桜の花に匂わせて楊の枝に咲かせたい

というものがある

 

青い柳の枝に揺れる桜の花と、その花から香る梅の香

そんな木が有ったら 是非とも見てみたいものだが

 

ここ数日、近隣の庭や公園の梅が満開になり

番の目白たちがその蜜を啄みに来ていて、冷たい風の中にも春を実感し

不思議に足取り迄軽くなった気がする

 

因みに横浜の三渓園では昭和52年に上海から送られたという

緑色の、緑萼梅が見ごろを迎えている