最近家の回りにイルミネーションを飾る家を見なくなった気がする
気がするのはもしかすると今住んでいる 街だけなのかも知れないから
子どもの頃、山手では普通の電球に色を塗ったような飾りを庭じゅうに巡らしている家が何軒か有った
我らが日本人の住む猫の額ほどの庭ではなく、何本も大木が生えているような庭
その庭にぐるりと色のついた電球が飾られる
それはまるで夢の世界のようだった
後年ダイクマとかトイザラスとかで小さな電球が付いた飾りを飾ったけど、あれ程の迫力を感じることはなかった
たぶん何もない時代だから一層華やいで見えたのだろうと思う
今、裸電球に色を塗って飾ったとしても、ああ綺麗だな、とはたぶん思わないと思う
家の近くの幼稚園では毎年業者に頼んで飾りつけをしているが、初めて見たときは凄いなと思ったのに、何度も見ているうちに感動はしなくなった
そう考えると、近所では飾りつけをしていたとしても感動というフィルターが弱くなって目に入らなくなっているのかもしれない
そんなこと考えながら鏡を見たら、なる程、私の目には近所の子ども達のようにキラキラした輝きが無かった
明日目に効く鰻でも食べてくるかな