安堵 | ミナミのブログ

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のんびり、、まったり

先週の日曜日、七時近く、突然、どこかで打ち上げ花火が揚がったんだそうです。
 
我が家のチワワは、地震は勿論、花火も、雷も、大嫌いで、鳴り出すと、私の胸に飛び込んで震えてます。
 
その日は、地震の後、ストレスで便秘になった犬たちを心配した家族で相談し、私が昼間の仕事を辞めて、
夕方から近くのスーパーでアルバイトをすることになった、そのアルバイトの日でした。
 
花火の音に驚いたお隣の奥さんが訪ねてきたそうです。で、ドアを開いて、話をしていたら、その足元をチワワが
すり抜けて、飛び出していってしまった、と、知ったのは、仕事を終えて帰宅した、8時半過ぎ。
 
既に一時間近くも経っていて、夫も娘も、隣の区にまで、探し歩いたが見つからない、とのこと。
 
外は、チワワが嫌いな雨で、今住む家は、商店街の近くで、鎌倉街道と十六号の挟まれていて。
過ぎるのは、最悪な結果ばかりで。
 
このチワワは、ペットショップで大人になってしまったため、家族以外には全く馴れなくて、散歩に行くことさえ、
三年もの歳月を要した犬なので、もしさ迷っていたら、とても辛い思いをするだろうと思うと、最悪な結果の方がまだましかもという、悲壮的な思いが胸を占めて。
 
それでも、一縷の望みを託して、今まで散歩したコースを全て探し回り、途中、派出所によって,念のため遺失物
届けをして…。
 
世が明けて、町が白み始めた頃、派出所のお巡りさんのケータイから、見つかった、という連絡が。
その言葉に付け足して、少し怪我をしているようです、と。
 
保護してくれたのは、鎌倉街道沿いにある、ペットも同伴できるイタリアンレストラン、マールの店主さんと
その奥様と、お客様、ということで、開店の時間を待ってお店に行くと、磯子の動物病院にいるとのこと。
 
このお店のお客様が、当日、このお店のライブを見にいらして、タバコを吸うために外の出られたとき、
目の前でチワワが車にはねられた、と。
 
鎌倉街道から、十六号を、日曜日、特に、誕生味である11月3日の後の日曜日にタクシーで磯子に向かうのは、このチワワがまだ赤ちゃんの頃、膝に抱いて、飼えることを楽しみにしながら亡くなった母の毎年の習わしで。
 
その上、連れて行かれたのは、母が目的としていた姉の店に常連として見えていた今は亡き永岡先生の病院。
 
もしかして、お母さん、チワワを連れに来た?そんな気持ちでタクシーに乗り、病院に行くと、目に涙を
いっぱい貯めたチワワが点滴を受けていました。
 
検査結果、いろいろな数値が高いので、内臓に損傷がある可能性もあり、骨盤も骨折しているとのこと、と言われ当日は帰宅し、翌朝、一番で向かうと、内臓の方にはなんの問題も無く、脳も大丈夫とのことで、ちょっとだけ
安心しました。
 
問題の骨盤はこのままでも、筋肉により、ある程度は治り、手術と特殊な器具とにより元通りになると。
 
それはチワワの健康状態が先決の上、手術費だけで40万円、入院費を考えると、70万ほどになるというので、
我が家の経済状態でそれには無理があるというと、場合によっては諸経費だけで良いことに、と、
ありがたい言葉をいただいたけど、結局、私と娘以外は誰からも餌を食べないチワワをこのまま病院に置くほうが良くない、ということで、自宅療養ということになりました。
 
それをチワワに伝えると、もってきたバッグの中に頭を入れて、早く行こう、と。
 
家に帰ると、スチールでは冷たいので、と、旅行用のネットのゲージが用意されて、大事な猫のぬいぐるみとか、ボールとかもちゃんとあって。家で待っていたパピヨンが見守る中で、そのまま、夕方まで爆睡していました。
 
このパピヨンに、チワワのことを探させようと、雨の中を歩くと、いつもとは違う道を行くので、
まさかと思いましたが、実際には、そちらの私がアルバイトしているお店の方向にチワワは行っていたのです。
多分、私にだっこして欲しくて、夢中でかけていってしまったのでしょう。
 
偶然、そのお店でライブがあり、休憩時間に、お客様の一人が喫煙のため外に出て、お店の奥様が
以前動物病院にお務めしていて、お店の女の子が獣医の学校に行き、今の永岡先生に学んでいて、
その病院に運ばれて、。
 
そうやって、奇跡のように我が家に戻ってきたチワワは、最初は立つこともやっとだったのに、今はゲージの中で歩いて、用をたしたくなると、トイレに連れていってと鳴くようになりました。
 
昨日あたりからゲージの外にでたがり出してもいます。
 
ケガの状況を思うと、まだまだ予断は許せないけれど、ストーブのぬくもりに包まれて寝ているチワワを見て、
漸く安堵の思いでおります。
 
落ち着けば、我が家の犬により、大きな交通事故を起こすこともなかった、ということにも、深く安堵しています。