最近、テレビのアナウンサーが、声を荒げる、というのを、アララゲルと
表現していて、なんとなく気になっていたんですけど、
先日ラジオで、アラゲルといっているのを聴いて、ああそうだって思い立って、
とりあえず、ヤフー辞書で調べたら、なんと、アラゲルは、アララゲルの誤用だとか。
え~!?じゃあ、私はこの数十年、誤った言葉を使っていたの?って
我が家の広辞苑、第五版を見たら、アラゲルは、アララゲルの約ってありました。
もう一つ、金田一春彦氏が監修した1989年発行の日本語大辞典には、
荒げるは、アラ・ゲル と書かれていました。
それでふと思い出したのが、一所懸命という言葉です。
最近は、一生懸命という言葉があって、どちらかというと、こちらのほうが
市民権を得ていますけど、一生懸命という言葉は、一所懸命の、拝領された
地を一生の頼みとして懸命に守る、一生、懸命に尽くす、とう意味を持って
ある小説家が作り出した造語です。
今から30年位前には、一生懸命という言葉を使わない、というプチ運動を
起こした国文学者の方がおられましたが、今は昔の物語です。
で、この一所懸命、広辞苑第五版にはきちんと出てきますけど、
日本語大辞典に一生懸命だけありました。
因みにヤフー辞書では、一生懸命も、しっかりと市民権を得ていました。
ということで、アラゲルは、アララゲルの誤用というより、約まった表現、
という方が合っている、と私は思うしだいです。
まあ、、、声を荒げて言うまでのことでもないんですけど。