金環蝕 | ミナミのブログ

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のんびり、、まったり

政治家と、

企業と、

裏金と、

そして、1月15日は 金環蝕であったそうで。

なんか、出来過ぎなような気がしないでも…。


本棚にある 金環蝕 は、1960年代、福井県のダム建設に絡む、政治家と、官僚と、企業の、

工事受注に関しての汚職事件をベースに仕上げられた、石川達三の長編小説で、

後に、映画にもなっていたけれど、読み手の私にとっては、

この小説に出てくる人物のモデルになった人々を、何人か、現実の世界で見ていた、という部分で、

妙に懐かしい小説でもあります。


私が高校生の頃、この小説に出てくる政治家の一人であった人の、山手の別宅で英語の勉強会に

参加したことがありますが、私設秘書のお財布には、当時で常に100万円ほどのお札が入っていて、

老若男女に驕り歩いていたものでした。


結局、肝心な政治家のほうは、幼い頃から、下着と靴下とハンカチは常に更なものしか使わない

ほどのお金持ちの息子であったために、お金目当てに総裁選に担ぎ出されて、

親の代からの資産をすべて失い、

妻と、愛人であった女優の助けを借りて晩年を暮らした、と聞いたことがありますが、

私設秘書の行状を目の当たりにして、然もありなんと思え、

蝕む とは、よくいったものだなぁ、と思ったものでした。