
鯣を千切りにしたものと人参の千切りを
お酒とお醤油に漬けた、人参いか というものが出てきます。
横浜で出会った福島の人に聞くと、それは
いか人参 と言うんだって力説されることがありますけど、
どちらが正しい名前なのかを決めるにあたっては、鶏と卵の順番を問うより難しいと思います。
ので、私は 姑の言う 人参いか に一票です。
姑が健在な頃は、夫の兄弟とその連れ合いだけで14名
その子どもが二人づつ・・・と、
お正月に帰郷する人数も半端ではないので、
大きなお鍋いっぱい 人参いか が作られて、
それを食べるのも楽しみの一つでした。
姑を真似て作り出して、彼是20年ほどして、
漸く姑の味と同じようになっていたんですけど、
ここ数年、なぜか美味しくないのです。
で、昨日、義兄から送って貰った人参を刻みながら、
その理由が判りました。
近所で買った人参には、香りがないのです。
義兄の人参は、包丁を入れた途端、爽やかな匂いが香りたちます。
その人参を使って、昨日、人参いかを作りました。
夫の母を真似て、小さなアルマイトのお鍋に漬けました。
さっき、お鍋の蓋を開けると、とってもよい香りがしました。
今夜は中華街の市場通りで500円で買った、陳15年の紹興花彫酒と一緒に楽しもうと思います。