


今日は雨の日曜日なので、日頃あまり聞かないような雨に関する用語を紹介します。
雨籠 (あまごもり) 雨ごめ 雨のため家の中に閉じ篭っているようす。
雨明り 雨による仄明り 雨の日のほの明り
あまあと 雨の降った直後
雨傷み 雨で植物や建物が傷むこと
雨至る 雨が降り出すこと
雨一過 さっと通り過ぎる雨
雨勝(あめがち) 一日中雨降り勝ちであること
雨癖(あめぐせ) 雨が降りやすい様子
雨煙る 雨に霞んで見える様子
煙雨(えんう)とすると、煙るように降る雨になります。
雨しとど しとど とは、甚だしく、激しく という意味
雨しぶく 風に吹かれた雨がしぶきをあげること
雨募る 雨がますます激しくなる様子
雨礫(あめつぶて) 小石がぶつかるように音を立てて激しく降る雨
雨の糸 糸筋のように細く降り続く雨 絹の雨 という表現もあります。
雨の声 雨の降っている音
雨やしこ 北陸地方で田植えから田の草取までの間の喜雨休みのこと、だそうです。
雨を聴く 降り続く雨音を聴くこと
雨を呼ぶ 雨を招く 雨を誘う。例≪雨を呼ぶ風≫
荒梅雨 梅雨時の集中豪雨
雨意(うい) 雨気(うき)とも 雨催いの様子 例≪雨意の空 雨気の風≫
雨月(うげつ) 雨の月 とも 仲秋の名月の夜、雨が降ること
雨後の日 雨上がりの後に照る陽光
雨中(うちゅう) 雨の降る中
卯の花腐し(うのはなくだし)卯の花の盛りの頃、その花を腐らせるほど降り続く雨
雨氷(うひょう) 雨の後、低温で電線や木々が凍りつくこと
雨氷音 雨氷林 と共に 冬の季語になります。
御降(おさがり) 元旦に降る雨のこと
元旦に降る雪や、三が日に降る雨や雪を表現する人もいるそうです。
男降り 激しく降って、さっと止む雨
雨がからりと晴れると、男晴れ になります。
御山洗 富士山麓で、陰暦7月24日に降る雨
夏の間の諸々の汚れをこの雨が洗い流すとされているそうです。
片時雨(かたしぐれ) 片方で雨が降り、片方に日が照っている様子
狐雨(きつねあめ) 日照りの中に小雨が降ること
啓蟄の雨 啓蟄の頃(三月六日)ごろ降る雨 それ以降、一雨ごとに春が深まっていきます。
膏雨(こうう) 木々草花の成長を促す雨 恵みの雨
気象用語には、催花雨(さいかう)というものもあるそうです。
木の芽雨 木の芽時に降る雨
五風十雨 五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降るという意味で、気候が順調なことなのだそうです。
こぼれ雨 パラパラと降る雨
山茶花梅雨(さざんかづゆ) 山茶花の咲く頃しとしとと降る雨
菜種梅雨の秋バージョンです。 筍梅雨 という表現もあります。
小夜時雨(さよしぐれ) 夜の始まりに降る雨 夜が深まる頃は 夜の時雨
山雨(さんう) 山に降る雨 山雨急 などと表現します。
さんざぶり ざんざぶり とも。 激しく降る雨
地雨(じあめ) ある一定の強さで降り続ける雨。
驟雨(しゅうう) 俄か雨 春に降ると、春驟雨
洗車雨 陰暦七月六日に降る雨 牽牛と織女の乗る牛車を洗う雨
七月七日に降る雨は 二つ星が会えないということで、洒涙雨(さいるいう) とするそうです。
日照雨(そばえ) ひでりあめ ひっそりと降る雨 通り雨 日が照っているのに降る雨
戯へ(そばへ)=戯れからきているようです。
大雨(たいう) 大雨を敢えて たいう と読ませて、雨の強さを引き立てています。
筍流し 雨を含んだ南風 筍の生える頃吹き渡る雨風
茅花流し(つばなながし) という表現もあります。
梅雨の月 梅雨時に耀く月 その夜を 梅雨月夜
梅雨の宿 じめじめした家の感じや、ときには梅雨時にホテルや宿に泊まることを表現します。
虎が雨 建久四年五月二十八日 曽我五郎・十郎兄弟が親の敵である、頼朝の重臣工藤祐経と戦って、本懐を遂げた後に亡くなってしまい、その仇討ちを助けた、寅の月、寅の日、寅の刻生れの、十郎の恋人である虎御前が涙を流したことから来ているそうです。
この曽我兄弟の、親の仇討ちに感銘して、曽我兄弟が傘を松明代わりにしたという逸話をもとに、鹿児島の甲突川の近くでは、曽我どんの傘焼きという祭が行われるそうです。
このお祭とは全く関係ありませんが、横浜には、この地の出身の人が作ったという、甲突寮という更生施設があります。
ながし 梅雨時の南風をいいますが、梅雨そのものをいう場合もあるそうです。
夏の雨 春の雨 冬の雨 秋の雨 と同じように、季節を冠して、その季節に降る雨を強調しています。
涙雨(なみだあめ) 悲しみの涙か化して降ると思われる雨 少しだけ降る雨
白雨(はくう) 真夏の夕方に降る俄か雨
花時雨 花の雨 桜の頃降る雨 蕗の雨 藤の雨 などもあります。
晩夏の雨 粛々と降る夏の終わりの雨
微雨(びう) 小雨
昼の雨 昼間降る雨
太き雨 大粒の雨脚
埃おさえの雨 乾ききった大地の上に久々に降る雨 ほこりしづめ
盆の雨 お盆の頃降る驟雨性の雨
見えぬ雨 肉眼では見えないが、しとしとと降る雨
村雨(むらさめ)
通り雨 ぱらぱらと降り,直ぐやむ雨は、小村雨
夜来の雨(やらいのあめ) 夜中降り続けている雨
遣らずの雨 お客が帰れないのではないかと思えるほど激しく降る雨
夕時雨 夕方降る時雨を 夕時雨とし、人の無常感を表現する
よべの雨 昨日の夜に降った雨
夜の雨 夜雨(やう よさめ)
リラの雨 リラの花咲く頃降る雨
霖雨(りんう) 幾日も幾日も降り続く雨
若葉雨 初夏のむせ返るような若葉に降り注ぐ雨
と書いているうちに雨が上がったようです。