子ども連れで出かける私に、いつも母が言っていた言葉です。
この言葉のおかげで、いろんな場所で大いに助かりました。
例えば、暑い日向から、冷房の効いた建物の中に入ったとき、
新幹線や車の中で眠ってしまったとき、
急に雨が降り出したとき、
バスタオルで包んでやると、温度差を防ぐことができて、
他所のオタクにお邪魔したり、ファミリーレストランで眠くなったとき、敷いてやると、
下を気にせずに済みました。
山下公園の広場でお昼寝したときには、日除けにもなってくれました。
眠たがっている子を、バスタオルでしっかりくるむと、割りと早く眠ってくれたのも、
懐かしい思い出です。
夫が赴任していたモンゴルでは、赤ちゃんを布でしっかりと包み込んで眠らせる、
という風習があることを知りました。
なんだか、遠い時間の話のように思えますけれど、昨年の、あの、東日本大震災のとき、
たまたま、その日、東京に勤めに出る娘に、雪が降ったりするといけないから、と、
大判のストールを持っていくように、と勧めました。
未曾有という地震の結果、娘は帰宅難民になり、暖房の切れた会社の床で一泊することになりました。
一枚のストールがとても有難かったと、今でも思うそうです。
そして、それ以降は、冬にはパシミナの、夏には薄手のストールを一枚、常に持って歩いているそうです。