シルクロード日帰り旅行? その10.8 | Mona Khalifaのブログ

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嘗てNHKの「シルクロード」関係者、今は東京芸術大学の関係者の話は続きます。
NEC_2605.jpg天翔る太陽神の天井壁画についての説明の際、この天井壁画に使われている青は、バーミヤンに近いバダクシャン地方で産出されるラピスラズリ由来との説明が。
NEC_2606.jpgそのラピスラズリの原石を、元「シルクロード」関係者は持参していて、会場で見せていましたが、ラピスラズリを顔料に使用するのは今では日本だけとの事。勿論、石をそのままではなく、砕いて粉にしてからです。
ところで、この天井壁画は2001年3月にタリバンによってバーミヤン東西大仏が爆破された際に同時に破壊されたと言われて来ましたが、実際にはそれ以前に無くなっていたようです。タリバンに言われて大仏を爆破しに行った現地の住民によると、その時に天井を見たら、壁画が影も形も無くなっていたとか。何者かが既に壁画を削った可能性があるそうです。アフガニスタン美術は結構な金になりますから、金儲け目的で削って持ち去ったかもしれません。元「シルクロード」関係者にして現在東京芸術大学の関係者はアフガニスタンに行った事は未だになく、バーミヤンの映像は現地の方が撮影したものだそうですが、もっと人々がアフガニスタンに関心を持って欲しいとの事でした。
彼の話は以上です。時刻は午後1時30分くらいになっていました。この辺りでいいかなと二階の展示スペースを出ると、今回のアフガニスタン流出文化財及び天翔る太陽神の天井壁画についてのパンフレットが日本語版と英語版の二種類あるので取ろうとすると、いくばくかの寄付をしてからと言われ、そうしてパンフレットを貰いました。これ等のパンフレットが後に
NEC_3540.jpgこうして活用される訳ですね。
このパンフレットは棟梁だけに持たせたと思ったら大間違いです。今年7月3日の岡方倶楽部では、





























NEC_2889.jpgしっかり重盛兄さんに持たせています。
NEC_2888.jpg私の私物の兎と桜の宝石箱も持たせて花鳥風月を表現しましたが、このように重盛兄さんは何処もかしこもくたびれ果てた状態でしたから、同月18日の北野工房のまちで私に「重ちゃん、生きてるかー」と言われてしまうのですよ。
パンフレットを貰って後ろを見れば、
NEC_2607.jpgここにも天翔る太陽神。サインが見えていますが、これ等はアフガニスタンの情報文化副大臣と外務省文化部長と国立博物館館長代行と駐日大使のものです。
東京芸術大学美術館陳列館及び東京国立博物館表慶館に展示していたアフガニスタン流出文化財の数々はこの間、アフガニスタンに返還されましたし、天翔る太陽神の天井壁画は今は分解され、アフガニスタンで展示される日を待っているでしょう(確か、東京芸術大学が保管中のはず)。天井壁画は日本ではもう二度と見る機会はなくなりました。あの時、行って良かったと改めて思います。
東京芸術大学美術館陳列館の次は何処へ?
この続きはまた明日。すっかり朝になりましたので、今日はこの辺りで。