東京芸術大学に到着したのは、東京国立博物館を出発してから10分足らずの事でした。
これから東京芸術大学の敷地内に入ります。
東京芸術大学と一言で言っても建物は一つではありません。東京芸術大学のどの建物で東京国立博物館で展示仕切れなかったアフガニスタン流出文化財+αを展示しているのかと周りを見渡せば…

「素心 バーミヤン大仏天井壁画 ~流出文化財とともに~」の看板です。
しかし、この展覧会は四年前の契丹展の時と会場が同じかと思ったら、そうではありません。契丹展の会場は東京芸術大学美術館でしたが、素心 バーミヤン大仏天井壁画展のそれは

大学美術館の陳列館ですが、昭和初期辺りの建物のようで、岡方倶楽部を思い出します。規模も似ていますし。尚、陳列館の手前にある彫刻はロダンの作品です。
では、陳列館に行きます。
陳列館の入口では、熊本と大分の文化財保護のための募金を募っています。地震で被害を受けた熊本と大分の文化財の保護と修復のための募金です(現在でも続行中かもしれません。興味のある方は大学にお問い合わせを。)。入口からすぐの所には売店があります。平山郁夫氏の作品の絵葉書やシルクロードをイメージしたハンカチと言ったものが売られています。売店から少し行くと、
展示スペースに東京国立博物館表慶館に収まり切らなかったアフガニスタン流出文化財の数々が何気に展示されています。表慶館は黄金のアフガニスタン展の展示品がただでさえ多いですし、流出文化財の数もそうですから、無理もありません。しかしまあ、仏教美術の作品ばかりですね。他にはこれ等に関する映像コーナーや、流出文化財の一つの壁画の一部を復元して触れるようになっているコーナーがあります。映像コーナーでは、バーミヤン東西大仏が破壊されて15年目の今年の春に現地で追悼式典があった(現地では東西大仏は「お父さん」「お母さん」と呼ばれ親しまれていたそうです。)事や、カブールの国立博物館の元職員が国立博物館から展示品が盗まれた時の状況を話す場面が紹介されていますが、復元された壁画の一部を触ると何故か瓦煎餅を思い出しました。
そして…
この続きはまた明日。そろそろ夜も更けて参りましたので、今日はこの辺りで。