そのまま来た道を引き返す
訳がありません。
妙に気になる場所があるからです。

境内図の右上が妙に気になるのです。
この春日大社境内図右上に見えているのは、若宮とその周辺のお社の数々です。
若宮に祭られているのは天押雲根命ですが、1003(長保五)年に御本殿の第四殿に神秘な姿で出現した水の神様だそうです。当初はこの第四殿の内に、その後は獅子の間に祭られていたそうですが、1135(保延元)年に現在地に神殿を造営して遷宮が行われたそうです。
毎年12月15日から18日にかけて行われる若宮神社の例祭春日若宮おん祭は1136(保延二)年に折からの長雨のため全国に疫病や飢饉が蔓延したのを鎮めるために始まり、以来一度も途絶える事無く現在迄続いています。神様が本殿から御旅所に遷り、再び遷る等古代の祭を伝える貴重な祭事ですが、華やかな時代絵巻が繰り広げられる御渡り式や平安時代以来の貴重な神事芸能が数多く演じられる御旅所祭等が有り、国の重要無形民俗文化財にも指定されている日本を代表する祭りの一つです。
尚、若宮の周辺のお社の数々は、人が生きて行く間に遭遇する様々な難所を守る神様が鎮まっている場所です。
これからこちらに向かいますが…
この続きは後程。すっかり朝になりましたので、今日はこの辺りで。