先日、ある方と話をしていて
少し考えるところがあり、
今日はそれをシェアしてみたいと思います。
私は昔から「自分で稼ぐ実力を持つ」
ということを重視しています。
何かのきっかけで急にそうなったのではなく、
子供の頃からずっとそうだったように思います。
このことは、
大学入試や国家試験に合格するための
強いモチベーションになりましたし、
社会人になってからは
激務に耐える原動力にもなりました。
だから、必ずしも悪いことではないと思っています。
しかし一方で、
稼ぐことにフォーカスしすぎていて、
たとえ興味があっても、
経済的に不利な選択肢は選びにくい傾向があります。
あるカウンセラーが仰っていたのですが、
こういうのを「お金軸」というのだそうです。
これに対して、お金ではなく、
自分がやりたいかどうかで物事を決めていくことを、
「自分軸」というのだそうです。
先日、ある方と話をしたとき、
「今の仕事は向いていないと分かっているのに、
経済的な安定を捨てられない。
本当はほかにやりたいことがあるのだけど」
というようなことを仰いました。
これも「お金軸」ですね。
独立志向のサラリーマンなどには
よくあるお悩みなのではと思います。
この「お金軸」を手放すには
どうすれば良いのでしょうか?
大成功を収めた人の体験談で、
内なる声に従ったら良い流れになった、とか、
古いものを思い切って手放したら、
新しく良いものが入ってきた、
とかいう話をよく聞きます。
だから彼女にも、
「向いてない仕事はすぐ辞めよう!」
と言うことはたやすいのですが、
私は敢えてそういうことは
言わないようにしています。
他人から言われて、はいわかりました、
といって仕事を辞めるような人は、
相談する前に既に辞めていると思うからです。
私は、お金軸が捨てられない人には、
お金軸を保ったまま、
自分軸を増やす方法を推奨しています。
以前に別の記事にも書きましたが、
やりたいことも、やりたくないことも、
当面はどちらもやれば良いと思うのです。
敢えて無理に手放そうとしない方が、
かえって手放しに近づく場合もあるような気がします。
別の言い方をすると、
「1本の太い軸」から「別の太い軸」に移る、
という方法が馴染みにくい人には、
「細くても良いのでたくさんの軸を持つ」
という方法をおすすめしています。
実際、私自身もそのようにしているのです。
仕事でいえば、
パラレルキャリアにつながる発想ですね。
たくさんのお金軸や自分軸の中には、
特段好きでなくても強みが生かせて稼げるもの、
大好きだけど儲からないもの、
金銭的なメリットはなくても続けていきたいもの、
いろんなものがあって良いと思います。
段々バランスが変わってきて、
最初は手放せないと思っていた軸が
いつか不要になるかもしれません。
そのときが「手放すタイミング」
なのだろうと思います。
つまり、何かを手放したいときには、
手放したいことにフォーカスするのではなく、
やりたいことにフォーカスをする割合を増やして、
結果的に軸足がそちらに移り、
いつか要らなくなったものが手放せる、
というのが自然な流れなのかな、
と思っています。
とはいえ、
そういうやり方は時間がかかるので、
思い切って新しい軸に飛び移りたい!
という人は、もちろんそれで良いと思います。
要は自分に合ったやり方を選ぶことですね。
いずれにしても、
「お金軸1本のみ」で毎日が楽しくない、
という状態から
脱却できる人が増えればいいなと思っています。