東京はお彼岸過ぎに雪が降り、しばらく寒い日が続きました。
それでも暦は確実に進んで、卒業式シーズンも終わりに近いですね。
高安成帆が関わらせていただいている講座や研修のなかでは、企業研修が一つ、この3月末に修了します。
短い期間ではありましたが、受講者の方々の熱いお気持ちに支えられ、すべてのプログラムを無事に終えることができました。
講師として「教えることは学ぶこと」といつも痛感しておりますが、今回の企業研修ほどワタシ自身が学ばせていただいた研修はなかったように思います。
なにを学ばせていただいたのかというと、いちばんは「人のなかにもう一歩踏み込んでいく勇気」でした。
コーチであり講師であり、ファシリテーター、対話力UPトレーナーでもあるワタシ。
クライアントや受講者の方々の「内側に一歩踏み込む」ことはワタシにとって仕事の上での大前提です。
そのための質問力を鍛えてきましたし、そのスキル自体をコーチやチアリングメッセンジャーを志す方々にお教えしてきました。
しかし、プロとして熟練すればするほど「さじ加減」を知ってしまうことも確かなのです。
それが「よい加減」であることにも自信を持っているのですが、「ここでもう一歩」踏み込むともう一つなにかが外れるかも知れない、と内心感じているときに、「よい加減」のほうを取ってしまうことがあります。
それはクライアントや受講者の方々の領域を守るというプロとしての配慮には違いありません。
踏み込まなかったことがまちがいだったと思ってはいないのですが、もう一歩踏み込むことはほんとうに許されないことなのか、と自問したとき「よい加減」や「さじ加減」で自分をも守っていたのではないか、とふと思うのです。
今回の企業研修の受講者の方々は全員男性でした。
研修ではありますが「気づきcafé®」と同じようなグループセッションのスタイルを取りました。
「気づきcafé®」卒業生の方々ならおわかりですが、「気づきcafé®」ではメンバーの発言に他のメンバーが突っ込むことが大事な要素になっています。
ワタシが突っ込むことは容易なのですが、メンバー同士の突っ込み合いを促していかなければなりません。
とくに男性同士だと、相手を気遣って立ててしまうんですよね。
「いやー、〇〇さんさすがですね」
「いえいえ、□□さんこそ」
とウツクシイ会話になってしまいます。
社内での立場を離れて場に臨むことが難しいようです。
その点女性は遠慮を横に置いておくこともできます。
安心安全な場所であることをお互いに了解できれば丁々発止も可能。
バス停で隣り合わせていきなり旧知の間柄のように話している先輩女性たちを見かけることがありますが、女性のコミュニケーション力の高さを物語るシーンですね。
ワタシたち女性にはあの力があるので、突っ込み突っ込まれることにも強いのかも知れません。
ともあれ、そんな奥ゆかしい男性たちに「相手に踏み込んでいく勇気」を促すためには、ワタシ自身がそのご本人に「もう一歩踏み込んでいく勇気」を持つことが必要だということなのです。
まさに、周りの人は自分の写し鏡です。
ワタシがもう一歩踏み込めていないことが、受講生の方のためらいとして映っているわけですね。
ワタシがその写し鏡に向かってもう一歩踏み込めば、鏡のなかの彼は前にもう一歩踏み出す、つまり、こちらにもう一歩踏み込むことができる。
これが真理です。
ワタシはワタシの姿で見せていくしかない。
そういうことだと理解しました。
この研修をワタシにお任せくださった担当者の方は受講者の変化変容を求めておられるのだから、ワタシはワタシの役割を十全に果たさなければ。
もちろん、突っ込むことだけが大事ではありません。
受講者の方々に寄り添えているかどうかが基本です。
その上で勇気を持って踏み込むワタシを見ていただく。
ほんとうに大切なことを学ばせていただきました。
担当者の方、受講者の方々に心から感謝いたします。
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さて本家といいますか、元祖といいますか「気づきcafé®」ですね。
ワタシ自身がパワーアップしているので「気づきcafé®」の内容もグレードアップしております。
新規の参加希望の方を大募集中です。
あわせて「気づきcafé®」ネクストステージである「心のゆるトレ」の参加希望の方も募集しております。
すでにお二人希望者がいらっしゃるのですが、お二人には分かれていただいて、それぞれのグループを作りたいと思っております。
「ゆるめる」「ゆるす」「ゆるゆる」をテーマにより本質に入っていきますので、どうぞお楽しみに。
「気づきcafé®」「心のゆるトレ」へのお問い合わせ・お申し込みはこちらのアドレスにお願いいたします。
「チアリングメッセンジャー養成講座」や企業研修またパーソナルセッションにつきましても、お気軽にお問い合わせください。
また各種講座と高安成帆の活動全般につきまして、詳しくは株式会社チア ドリームのホームページをご覧ください。