出玉の多いフィーバーテキサスDがあった話をしたところまでが前回だった。

 

打っていた店では、大当たり1回用の2500個箱がフィーバーテキサスDのシマに据えられていた。

通常、大当たりした場合、この箱が概ね満タン弱になる。

ところがある日、大当たり1回で出玉が1箱山盛りになったことがあった。

『なぜだ?』と思いながら次の大当たりで検証することに・・・

 

そして次の大当たりが来た。

アタッカー入賞の様子を観察していると・・・なんと10個入賞でアタッカーが閉じないことがあることに気付いた。

10個で閉じることもあったが、12個で閉じたり15個で閉じたりバラバラ。

制限時間目一杯開いているということはないので、完全に死んでいるわけではないが、明らかにカウントセンサーの故障である。

 

このことを発見してからは、当然のようにこの台だけを追いかけることにした。

今ならば、ホールコンですぐに異常が発見されると思うのだが、当時はそういうのはなかったようで、しばらくこの台を打つことが出来た。

基本的に客が少ない店で(それで潰れたのだが)、フィーバーテキサスDも満席になることなどなかったので、だからこそしばらく打てた。

 

できるだけ目立たないように、大当たりしても豪快に玉をドル箱に落としたりせず、多くなる出玉を下皿や上皿に移して山盛りドル箱を目立たせないようにしていた。

この辺りの感覚は、随分前にこのブログで書いた、奥村のドリームジャンボと同じである。

↑ドリームジャンボ(奥村)

出玉1800個程度の確変も連チャンも何もないノーマル機。

デジタル周りのプラスチックに玉が連なってブドウになり、ヘソ入賞だけで玉が増えてしまう状態になったことがあった。

詳しくは下記↓

https://ameblo.jp/spark-cx/entry-10620739217.html

 

だが、カウントセンサーの故障は日に日に悪くなっていき・・・10個でアタッカーが閉じることはほぼなくなり、時にはアタッカー1回の開放で20個拾ってしまうこともあった。

その結果、頑張っても山盛りにしてもドル箱1箱に収まり切らない程出玉が多くなってしまうことが出てきた。

そうなるとさすがに気付かれた。

複数の店員が後ろから自分を見ながら会話しているのが聞こえてきた。

 

『アタッカー10個で閉じてないよ!』

『ほらほら見てみ・・・7、8、9・・・10!11、12、13・・・ほらほら!!』

みたいな会話。

でも太っ腹な店だった。以前のドリームジャンボのように出玉没収されたり注意されるようなことはなく、その日は普通に打たせてもらえた。

で、後日・・・当然?故障台になっていた。そしてさらに後日フィーバーテキサスD全てが撤去されてしまった。

 

出玉増のフィーバーテキサスDでは多分負けなかった気がする。(当たり前か・・・逆に負けてたらどんだけ回らないんだよ!ってなる)

出玉増を抜きにしてもすごく面白い機種だったので、この故障さえなければもっと長く設置されていたのではと思い、悲しい。