僕の事務所の壁には、
親友のK作からいただいた「独」という
額がかかっている。

「一人になる力 それを大切に」と
メッセージが添えられている。

会社をはじめた時は一人だったのに
いつの間にか社員が増えて
お金のことや仕事の内容のことなどで
いろいろと悩みが増えてしまう。
そして、気がついたら誰かに依存してたり。

もともと一人だったのにな。

一人になる力。これは大切だ。

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先日、友人の社長から金言集を頂戴した。
その中に他人と自分を比較しないことが
幸福への近道というようなことが書かれていた。

これを自らに照らし合わせると
随分卑小な自分が見えてきて猛省した。
だが、これは年齢を重ねて
はじめて理解できたことだと思う。

自分より若い人が、窮地に追い込まれても
淡々と難事に当たっていたり、
怠けたくなる所で、もうひと頑張りしてる姿を見ると
素直に尊敬できる。

自分の若い頃と重ね合わせると、
自分なら逃げてきたなとか
同じ状況で怠けて遊んだとか
考えると、自分がやれなかったことを
やれている人として尊敬できる。
結果的にビジネスが成功していると
素直に素晴らしいと感じる。

かといって、自分にもいいところはあって
今のポジションがある訳で
結果だけを比較して妬んでも仕方がない。
自分は自分の与えられた能力と領域の中で
最大限努力するだけだ。

お恥ずかしい話。この歳になって
やっとそんなことに気付かされているのだ。


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55歳の誕生日を迎えて、
自分に残されている時間を考えるようになった。
5年?10年?

その時間は壁を相手にボール投げをすることに
似ているように思う。
若い頃は途方もなく遠い壁に向かって、
年齢を重ねると近い壁に向かって。
壁というのは自分の死ということだ。

だから、若い頃より時間が過ぎるのがうんと早く感じる。
生理的な理由もあるのだろうが、
一週間があっという間に過ぎて、
ひとつの季節があっという間に終わってしまう。

さらに老いが進めばもっと早くなるのだろう。
死の壁がさらに近づくので、
投げたボールはすぐに戻ってくる。

だが、企画者としてまだまだ与えられる仕事がある。
ありがたいことだと思えてならない。


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この秋の個展を目指して作品制作に励んでいた
先輩が急逝したのがこの夏。

お世話になった僕と馴染みのあった作家さんたちと
遺作展を開催することになった。
昨日、先輩が工房としていたご自宅へ
膨大な作品から展示する作品を選びに行った。

先輩が作品展に備えて制作していたのは、
チョークを削り出した小学校の風景だった。
地球儀やリコーダー、積み木、ミロのビーナスの
石膏像、木製の椅子など、
僕ら世代が小学校で使っていたモノたちが
チョークから削り出され、一本一本丁寧に
試験管に収まっていた。
100点が目標で途半ばで命が潰えた。
30点程が完成しており、この展示が中心となる。

また、海岸に打ち上げられた空き缶や
コンクリート片など、誰も振り向かない足下の廃棄物に
造形を与え、新しい命を吹き込み続けたアーチストだった。

先輩の名前は野間口 熱(のまぐちあつし)
名前の通り、彼が持つ「熱」は回りの僕らを温かく
照らし続けた。

遺作展は12月上旬。詳細はまた後日ご案内したい。


teku-teku夢探し-船
歩いててお花屋さんの店先で
目を引いた鉢植えをパチリ。

この季節の花は何か憂いを宿しているように感じる。


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