◎MMXの飛行計画を見て


 ちなみにMECOはメインエンジンカットオフ、SELIはセカンドエンジンロックイン

 

 いろいろ味わい深いなあ、、、

 ・フェアリングを分離するのは高度131㎞。

  通常、宇宙は高度100㎞以遠だからその辺りを越えてからフェアリング分離

 ・第2段エンジン燃焼中にISSの飛行高度400㎞を超える勘定

 ・最後の段階でMMXが慣性速度11.2㎞/sになっています

  これはきっちり第2宇宙速度(地球脱出速度)の値です。

  だから慣性の法則で、ロケット本体も地球を脱出してしまいます。

 

 これを見ていて、SECO2の後でMMXを分離しますが、相対速度差をどう確保するのかが分からないので調べると、

 これを見ると爆薬で接続ピンを切り飛ばした後で、

 ・バネや押し出しピンで前に押し出す

 ・ロケット本体側で残燃料を前方に噴射してブレーキを掛ける

  あるいは衝突回避のためスラスターで軌道をずらす

 

◎H3ロケット本体


 図を見て素直な感触として、固体燃料ブースターが小さい,,,4本ついているので、縦長に2本を1本にまとめればまあこんなものか,,,

 

 ①H3-24Lという型番の意味

 ②SRB-3

 

 固定ロケットブースターについては、いろいろと過去のしがらみがあるようです。

 大型ロケットを開発する過程で海外技術を導入し、割高であっても海外部品を使わざるを得なかった,,,というような。

 だからその辺をつまびらかにすると下世話になってしまうので、

 ・ノズルを固定方式にして大幅な構造の簡素化を行った

 ・本体との取付個所を減らし、分離構造をガスで押し出す形式に変更

 ・モーターケースを完全国産化、炭素繊維化してコストダウン

 ・イプシロンsロケットの第1段と共通化による量産化

 ・2本使いと4本使い、イプシロンsで燃料配合を統一化した

  (従前はそれぞれ違う燃焼パターンで配合していた)

 

 いささかマニアックな内容ですが、過去問を見るとこの程度が出てもよさそう

 ロケット系の問題は、

 ① 非常に簡単、子供だましのような問題

  例えば「H3のHは何を意味するか(水素の意味)」

 ② こんなのわからないだろう,,,という問題

  衛星分離部でH3で用意されている直径(4種から設定されていない径を選ぶ)

 に二分されます。

  この②の問題は常人なら絶対に分からない問題です。

 

 ただし、H3ロケットは海外への売り込みも想定した機種で、H2→H3は基本的に楮の単純化とか簡素化、統合化でスケールメリットを追求した機種なので、JAXAとしてはその辺の努力を知ってもらいたいという意識が強く、PR資料を読むと「ここまで書くか」ということも記載されています。

 

 なお今回私だった出すだろうと思う「子供だまし」の問題は、

 「火星衛星探査機はいくつのモジュールからなるか」

 正解は3つ、往路モジュール、探査モジュール、復路モジュール

 

 これはどうかな,,,

 MMXについては情報公開が従前ほとんどなく、直前になって、上掲のような「中身」が公表されたんですよね。

 中身的にはこの程度が出てもいいと思いますが、試験問題作成とのタイミングで、その時期にこれが公開されていたかはちょっとわからない,,,