さて改めて、この中に銀河系外の天体はいくつあるか?
試験問題だとモノクロでかつもっと小さく印刷されていますから初見だと多分正解を出すことは無理だと思います
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上から、左から順次
◎アインシュタインリングなので系外 〇
アインシュタインリングについてテキストでは、
「遠方の天体、重力源、観測者の三者が’一直線上に並んだ’場合には、その対称性からリング状にゆがめられた像が見える」とあり、「3者の位置関係が一直線上からズレたり重力源が無視できないほどの広がりを持つとその程度により弧状の像や歪んだ複数の像が見える,,,という記述があります。
ここでよく試験問題に出るのが、 「完全に一直線に並んだ場合のみ生じる」が正誤問題に出る場合があります,,,この場合、「完全に」などということは物理的にはありえないと思うのですが、この辺はいつもあいまい。
またそもそも、「弧状の像や歪んだ複数の像」はアインシュタインリングなのか?
この写真群を見ると、上の3番目はリングとして繋がっていませんが、写真帳の表題はアインシュタインリングなので、連続していなくてもリングになるような気もします,,,
天文学辞典では繋がってダメという派ですね
AIに聞いても、繋がっていないとダメみたいです。
ちなみに光源銀河とレンズ銀河の距離感ですが、テキストには「光源銀河は手前の楕円銀河までの距離の2倍ほど遠方に位置する」とあり、ネットを検索すると、相対的な距離比率が1:1:1の時に最大になるという記載も見つかりました。
◎極のオーロラ ✕
最後のスペースシャトルは2011年
これはカラーで観ても発想しないというか難しい
◎星形成領域S106 ✕
星形成領域S106、これはすばる望遠鏡の25年前の画像です
太陽系から2000光年。ツブツブの星が見えていますし一見して星雲状ですので系内
以下、国立天文台資料から抜書き
すばる望遠鏡による赤外線画像。
恒星に比べて質量の軽い天体がS106 の内部に多数存在していることを発見。
S106 は地球からおよそ 2000 光年離れた星形成領域
明るい中心付近には、赤外線源 IRS4 と呼ばれる大質量星がある
その星の年齢は約 10 万年、質量は太陽の 20 倍程度
上下の方向に広がる砂時計状の構造は双極状に噴出した物質の流れ (アウトフロー)
中心部分のくびれはガスや塵からなる巨大な円盤が IRS4 を取り囲むように存在
青く輝いているのはIRS4が放射する紫外線が水素ガスを電離して光っている HII 領域
赤い部分はアウトフローにより押しやられた塵が IRS4 の放つ光を受ける反射星雲
IRS4 と周りの星雲内に生まれたばかりの若い星と考えられる暗い天体を数百個発見
これらは太陽の 0.08 倍未満と軽いため内部の水素ガスを安定して燃焼できない
よって将来にわたって恒星のように輝くことはできない 褐色矮星
木星の質量の数倍程度と思われる軽い天体も約 100 個発見されている
◎SS433 ✕
これはわし座の特異天体(マイクロクェーサー)。
テキストでも1節を割り振っています
クェーサーは遠方の活動銀河核
マイクロクェーサーは銀河系内の相対論的ジェット天体をいいます
見かけの明るさは約14等級
コンパクト星(恒星質量ブラックホールか中性子星)と伴星からなる近接連星系
伴星からコンパクト星に向かって流れ込んだガスがガス円盤(降着円盤)を形成
連星の公転周期は約13.1日
伴星と降着円盤が食現象を起こしており「わし座V1343星」という変光星名
1976年に発見が報告されて以来、ユニークな天体として注目を浴びている
降着円盤の回転軸に沿って光速の0.26倍にも達する速度でプラズマガスの噴流
いわゆる宇宙ジェット
ジェットの形状は約162日の周期で歳差運動をしている
超新星残骸W50(マナティー星雲)の中にある
SS433の主星が2万年ほど前に超新星爆発を起こし現在のコンパクト星になった
距離約5.5キロパーセク(1万8,000光年),,,銀河系内
◎日の出の太陽画像 ✕
コロナ加熱問題は、テキストでも未解明の課題みたいに扱われているので、「ひので」が「アルベン波」を観測したことのみを覚えておくのかな,,,
◎M87のジェット 〇
これはテキストの写真ですが、組み写真として出回っています。
一番画角が広いのは左上の電波干渉計VLAの画像。
右上は銀河から出るジェットの部分を可視光ハッブル望遠鏡で撮影したもの
寸法が小さく入っていて、ジェット全長で4000光年程度
ここでの焦点は下のカラー写真で、宇宙ジェットが出発した部分の強拡大図
赤い楕円の短半径長が0.1光年。
このジェットはブラックホールの強大な重力によって物質が落ち込む際、ブラックホールを取り巻く円盤が高速に回転することによって強い磁場が形成され、その影響で電子や陽子などの粒子がブラックホールの両極から吹き出しているようすを捉えているとのこと。
この下の写真を3年程度間隔をあけて撮影すると、青い火の玉部分が中心から離れる速度が光速を越えているかのように観測されます,,,超光速運動。
◎星のスペクトル ✕
恒星の連続スペクトルとM42の輝線スペクトルなので銀河系内の天体
◎EHTによるM87ブラックホール 〇
これは皆さんご存じの画像。
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結局、銀河系外の天体写真はアインシュタインレンズ、M87の2種(3枚)でした











