Fexxv 

 24階電離鉄といいながら、ギリシア文字は25なんですよね。

 ただネット上で検索するとFexxviというのもあり、これだと26、、、

 まずは原子構造の復習,,,この辺は高校物理くらい。

 中性原子と電離した原子があり,,,電離した原子、素直にイオンか

 

 なぜ鉄なのかといえば、宇宙空間に鉄が多いからなんでしょうけども、高温プラズマ状態で鉄の電子がほとんどはぎ取られた状態で、最内殻の準位に一つ上の準位から電子が遷移する場合、Kα輝線が観測される,,,

 高温プラズマの場合6.7keV、比較的低温で6.4keV

 この時の数字とか「鉄」は過去問頻出

 

 ちなみにヘリウム的鉄とは、

 鉄の原子番号は 26 なので,中性状態では 26 個の電子を持っている.したがって,24 個の電子が電離すると,2 個の電子が束縛状態で残っており,原子の振る舞い的にはヘリウムに似た状態になるため,ヘリウム的鉄原子と 呼ぶ,,,「テキスト詳解」

 

 ただしAIに聞くと、

 「ヘリウム的鉄」は、高圧高温下で鉄(Fe)の結晶構造内にヘリウム(He)が入り込み、「ヘリウム化鉄(FeHe)」という特殊な化合物を形成している状態を指し、地球のコア(核)に大量のヘリウムが存在する可能性を示唆する最近の研究で注目されています。これは、通常は反応しにくいヘリウムが、極限環境下で鉄と結合(取り込まれる)する世界初の事例であり、2024~2025年の研究で合成・確認されました。

 

 ,,,これ東京大学が発見して、合成に成功したという記事を受けてAIが作った文章。

 危ない危ない,,,AIはこういうところがあるから気を付けないと,,,

https://research-er.jp/articles/view/142166

 

 

 上掲の6.7keVは非常に大きいエネルギーなので出て来る電磁波もX線になります

 (水素だとライマン系列で紫外線レベル)

https://www.shokabo.co.jp/sp_e/optical/labo/opt_line/atom-p.htm

↑ いつも「Fexxv」を検索すると裳華房さんのHPが出てきて、これ以外、あまり詳しい説明が見つかりません。

 

 今見ている問題では、

 X線バースター(中性子星表面の核爆発)のスペクトルにはX線領域で4.1keVのところに吸収線が見つかっているが、これは実験室で6.7keVのFexxvの吸収線だと考えられる,,,と赤方偏移を求める問題になっています。

 E=hνなので振動数を波長に直して赤方偏移を求めるようで、この程度の計算量だと、1級でも出そうですね,,,

 

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 ちなみに記事をここまで書いて、遅ればせながらJAXAの記事

https://www.xrism.jaxa.jp/topics/enigmas/134/

 KRISMが宇宙の鉄を通して中性子星を明らかにするという記事

 文中に

 という個所があって、ここに集約はされていますが、もうちょっと詳しく知りたい,,,

 右の想像図ですが、白く光っているのがウォルフライエ星で、これと連星を組んでいるのがブラックホール(拡大すると黒丸が書いてあります)、周りの金色に光っているのが降着円盤のようです。 

 

 上は一世代前の赤外線衛星チャンドラによるデータ

 下がKRISMによるもの

 6.4keV辺りが「低電離」とありFe Kα

 6.7keV辺りが24階電離した鉄原子からでるX線

 6.9keV辺りが25階電離した鉄原子からでるX線

 多分、25階電離というのは最内郭K殻に電子が全くない状態で上位準位から電子が戻ってきたときに出るX線ではないかと思います。

 

 実はこの論文、どう読んでも鉄のX線が検出されたというだけの記事で、それ以上のことはかかれていませんが、ともあれFexxvでブラックホール周りの現象が分かるんじゃないかな?というものではあるようです。

 

 改めてJAXAといえばKRISMが3本柱の一つなので、ここらでKRISMの成果を一通り整理してもいいなと思ったところです。

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 午後7時の月 DWARF3にて

 地球照も割と簡単に写せるのね,,,前やった時はできなかったと思ったのだけれども