検定1級的にいえば、

    太陽質量8倍以上の恒星は超新星爆発で中性子星が残る、

 太陽質量40倍以上の恒星でブラックホールができる,,,

 という程度の理解でよろしいのですが、「発展問題」的にテキストに載っていない仕組みみたいなものが問われる場合もありそうなので,,,

 

 タランチュラ星雲を撮りながら、何度も何度も聴いていた動画が下記。

 

 

・星進化の最終段階、星はH・He・C+O・O+N+Mg・Si・Feという玉ねぎ構造になっている。なお、シリコンから鉄が合成する際に要する時間は1日~数時間程度

・鉄は非常に安定しているのでこれ以上の核融合はすすまない

・核融合は内側からの圧力で星を支えていたが、これが停止することにより重力崩壊で星は一気に圧縮される。鉄のコアサイズは地球程度⇒30㎞球 この間約0.1秒程度

・コアが圧縮する際、鉄陽子周りの電子は陽子と合体し中性子になる。電子的な反発が無くなるのでさらに収縮が進む

・圧縮されると熱が発生する,,,100億K以上 。0.3pm(ピコメートル)、ガンマ線。

・ガンマ線は鉄原子に衝突し、Fe原子は陽子中性子アルファ粒子(He原子核)に分解する。この際、大きなエネルギーが消費されコアは冷却される=光分解

・冷却したコアは外側に反発する力を失いさらに圧縮される。

・圧縮され、生み出された中性子間距離が縮み2fm(フェムトメートル、10のマイナス15乗m)以下になると、「強い力」が働き始めこれは当初引力として作用する

・ただし中性子が0.5fmまで近づくと「強い力」は反転して斥力として作用する

・この斥力が今まで収縮していたコアの収縮を止めることになる

 光速の10%程度の速さで縮んでいたものが0.005秒で停止する

・この停止で外側に向け強烈な衝撃波が生じる

・この衝撃波は周囲の鉄を分解するために使われ減速し、半径200㎞ほど進んだ時点で衝撃波は釣り合ってしまう。

・(ここでちょっと戻って、)陽子が電子を捕獲して中性子になる際にニュートリノが放出される。一般にニュートリノは物質と相互作用をしない,,,例えば地球に10億個のニュートリノが衝突しても地球物質と相互作用するのは1個程度

・ところが超新星爆発直前のコアの場合、余りにも高温高圧なため、ニュートリノは数秒から数十秒閉じ込められる。この領域は直径数十㎞ほどでこれをニュートリノ球と呼ぶ。

・ニュートリノ球からにじみ出たニュートリノは、半径200㎞ほどで釣り合っていた衝撃波内側の物質と数%の割合で相互作用する。ニュートリノと相互作用した物質は加熱される,,,これをニュートリノ加熱と呼ぶ。

・この加熱により、減速して釣り合っていた衝撃波は猛烈な勢いで外に広がる。これによりコア以外の物質を外に吹き飛ばす、超新星爆発である。

 

 関連資料がないか調べて行ってであったのが下記の資料。

 

 


 昨晩の月 

 現在、自宅駐車場で庭撮り中