これ2級の試験問題です。

 「2020年に初めて検出されたCNOサイクルのニュートリノ」とあり、解説には「太陽の内部でのCNOサイクルが実際に起きていることが直接的に確かめられた」とあります。 

 

 一方こちらは天文学会の天文学事典の記載。

 4行ほどの文章の最下段には「太陽ではCNOサイクルは起きておらず,,,」。

 

 天文学辞典の記載にもあるように太陽内部ではppチェインによりエネルギーが発生していて、このppチェインで莫大な量のニュートリノが発生しています。

 ニュートリノに色分けがあるわけでもないのにどうやってppチェイン由来と仮にCNOサイクルでニュートリノが発生していたとして、その由来を見分けられるのだろう,,,というのが最初の疑問。

 

 冒頭の「太陽のCNO,,,」についての報道は検索できましたが、この段階では「論文は未査読」であり、「ある科学者がそう言っている」という状況,,,この後この論文がどうなったのかは検索できず。

 ただし、太陽内部でもCNOサイクルが起動しているという仮定の下、そのニュートリノを検出しようという科学者はいるようで、東北大学でも研究している,,,という報文は発見できました。

 

   冒頭の2級試験問題に戻ると、作問者の意図する正解は③なわけです。

 

 論点としては二つあり、

 ・CNOサイクル由来のニュートリノなのか?

 ・「2020年」だと太陽CNOと判断できるが太陽由来なのか?

 

 問題文が2020年と限定する限り、「太陽CNOサイクル由来のニュートリノ」になり、天文学事典に従えば、④ 「そのような事実はない」となります。

 

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 自分が結構真剣に取り組んでいる検定試験なので余りけなしたくないのですが、

 所帯が小さいので作問にしろ、

 運営側の儲け代となるテキストや問題集にしろ、

 広範な目でチェックされていないから、

 思い込みや自説がそこここに出てきてしまう。

 

 大学の先生が自分の学生に教えるためのテキストなら

 まあ許容の範囲なのだけれど、

 「検定」と名を付けて人を振るい落とすのであれば、

 もうちょっと中身に気を付けてもらいたいなあ,,,と。

 

 ほぼ毎期、誤植により、あるいは内容により、「全員正解」問題が発生することに、

 もっと問題意識を持ってもらいたい。