実は2月初旬に日本一時帰国して、その際に幾つかの天文機材を持ち帰ったわけですが、日本でり患したと思われる風邪が発症。1週間ほど風邪の諸症状に悩まされ、その後、就寝時/早朝等に咳が出て一種の気管支炎状態が続き、ようやく収まったのが先月末、ほんの少し前。

 

 日常生活にほとんど支障のない状況ではありましたが、咳などが出るとちょっと行動は控えめにしておこう、、、と夜の天文活動も抑制。

 昨晩は夕方にポンス・ブルックス彗星にチャレンジし敢えなく撃退され、自室に戻りベランダで赤道儀を組んで赤い星雲を狙うことに。

 赤い星雲用望遠鏡は随分と久しぶりで、M42を覗くと星が随分と青っぽい、、、フィルタが入っておらず青ハロが見えていました…などという設定のやり直し等を踏まえて、結局、日を越えて午前零時過ぎまで赤い星雲のみを相手に。

 

 もうちょっと粘ってエータカリーナ星雲周りの銀河内の赤い星雲を撮影しようとしましたが、雲がだんだん連なり始めそして体力の限界。

 朝6時に起きて薄明を利用したフラット撮影。

 その後、ゴルフ練習へ、、、

 

 望遠鏡:SE120+クローズアップレンズによるレデューサ L477㎜相当

 カメラ:ASI183MCPro

 フィルタ:QBPIIIとオプトロン L-eXtreme 

M42オリオン大星雲
60秒✕48枚
1枚当たりの露出時間を長くすると白飛び範囲が増えます。こちらは60秒に抑えているので、複雑に入り組んだ暗黒星雲はよく見えます

 

ちなみに最初QBPIIIを使っていて、ちょっと赤色が足りないかなとオプトロン L-eXtremeを使ったのですが、ファイル名で分離できず、上記は2種類のフィルタの混合です。

M42オリオン大星雲
300秒✕5枚 オプトロン L-eXtreme 
 短秒✕多数枚より、長秒✕小数枚の方周辺部が広がって見えます。
 

 右下のランニングマン星雲も微かに写っています、、、反射星雲が写りにくいのは光害地パタヤの限界。

NGC2244いっかくじゅう座バラ星雲
60秒✕19枚 オプトロン L-eXtreme 

ナローバンド系は色合い的に単調になります。

 こちらも60秒より180秒の方が良さそうです、、、次回以降頑張ります。

NGC2175オリオン座で勇者オリオンが持つ松明の近くにある赤い星雲です
60秒✕19枚 オプトロン L-eXtreme