CORONADO P.S.T. + Vixen 2倍バロー+Apollo-M MAX+IR460Pro
このプロミネンス画像については、周縁部「コロナ」の当たりに黒いニジミが見え、天体カメラのゴミ等が写っているように見えますが、大勢に影響はないのでフラットやダークは使っていません。
こちらは表面にゴミが大量に浮かび上がっている光球像です。
まずVixenバローにゴミがあり、Apollo-M天体カメラにもゴミがあり、、、という状況です。
どう見てもフラットフレームを撮影して減算処理する必要があります。
太陽光を望遠鏡で見る場合1/10万というくらいの減光率のフィルタを使います。
したがって、太陽がない方向に望遠鏡を向けても単に真っ暗なだけです。
これは太陽方向に鏡筒を向けつつ、0.5秒程度の露出で撮影したものです。通常の太陽面撮影だと0.1ms程度です。おぼろげなフラットフレームが得られました。
この画像には大きな問題点があって、撮影時点と太陽の位置があっていません。
撮影はSA-GTiで行っていて赤道儀としては貧弱です。昼間なので赤道儀のセッティングも超概略です。また赤道儀は太陽追尾モードにはなっているものの、夜間の天体撮影とは違ってオートガイドできないので、見る間に太陽がズレていきます。
一回に約1000枚を動画撮影しますが、撮影中にズレてしまうので1回ごとに太陽を中心に移動させますが、芯合わせしていないので、仮に上の写真のように太陽の位置がほんのり写るようなフラット画像だと、望遠鏡~天体カメラ由来のゴミは取れたとして、太陽像本体に被りというか減光が発生してしまいそうです。
露出60秒程度で何となくいつも見える画像のゴミが写っています。
ただしフラット画像としてはまだまだで、一つ前の写真のように鏡筒に直にトレース板を置き、60秒✕50枚分の撮影中にトレース板を動かさなかったためか、トレース板側LEDに由来する濃淡が写り込んでしまい、50枚をスタックするとこの写真で見えるゴミは消えトレース板側の濃淡のみが残る画像になっていました。
撮影中トレース板を適宜動かすのか、PPシートやウェスを挿入するなどの措置が必要のようです。


