今シーズンから赤道儀を使い始めているわけですが、当初から海外遠征を考えていたことから「普段使い+遠征」用の小型赤道儀と重量級鏡筒を載せる赤道儀として、スカイウォッチャーのSA-GTi赤道儀とZWOのAM5を購入しました。

 

 旅行用あるいは遠征用の赤道儀として、軽量性と簡易な電源という要件があると思います。

 SA-GTi赤道儀が販売開始された際、多くのインフルエンサーが試用して、海外遠征も含め最適と評していました。

 上表はスカイウォッチャーの赤道儀重量を並べたものですが、たしかに総重量は10kg以下です。スカイウォッチャーのラインナップでは最軽量ではあります。

 表中のSA-GTi赤道儀の三脚は純正のステンレス製三脚を代入していますが、カメラ三脚でも代用できさらなる軽量化は図れます。

 

 SA-GTi赤道儀についていえば、上表では唯一乾電池駆動可能な機材なので、旅行用には適していると言えますし、私自身、カメラ三脚と乾電池駆動でラン島への星見遠征で使用してその使用性については満足しています。

 

 ただし次の表を見ると、数値で確かめないと、、、と思うばかり。

 この表ではカウンターウェイト無しで13㎏まで積載可能というAM5赤道儀との比較です。

 三脚は現在私が試用しているインノーレルのカーボン三脚を入れていますが、SA-GTi赤道儀の重量は奇しくもAM5赤道儀と同じとなっています。

 ただ上表でのSA-GTi赤道儀のウェイトは標準の2.3㎏ウェイトしか代入していません。通常のベランダ観望でも、またラン島遠征でもビクセン1.9㎏を追加して使用しており、実質的な重さではSA-GTi > AM5となります。

 

 上記の機材重量比較検討からでは、AM5の方が遠征用赤道儀としては優位性があると言えます。

 

 ちなみに気になるAM5の電力使用量ですが、スペック表では、

 12V-0.58A(恒星時駆動時)/12V-1.5A(自動導入時)とあります。

 12V✕0.58A✕10時間=70Wh (あくまでもオーダーの比較)

    PD出力のMOTTERU20000mAhだと74Wh、ちょうど一本分です。

 

++++

 最近、月面撮影で27階の北面展望台に行っていますが、AM5をごく普通に使用しています。やはり赤道儀としての信頼性は絶対的にAM5が上回ります、

 

 具体な例を挙げれば、

 MAK127SPをSA-GTiに載せても載荷重的には十分許容値内ですが、焦点距離1000㎜を越えるためピントを合わせるのが苦労するくらいブルブル動きます。

 AM5では合焦作業時に画像が乱れて合わせられないということはありません。

 

 そして忘れてはならないこととして、AM5赤道儀はSA-GTi赤道儀と同程度に可搬性に優れています。