写真再掲

 

① 月影

 露出のバランスがいろいろあり、上記写真は露出を変えて撮影した数十枚の中で、私が一番いいなと思った取り合わせ。
 何が主人公なのか、海に浮かぶボート or 霞む月? はたまたビーチの照明
 海を照らす月影かも

 

 ここで改めて「月影」について正しい語法か確認すべく辞書引き
 月影: ① 月の光。 月のあかり。 ② 目にうつる実際の月の形。

 

 影とあるので、月に影ってあるのだろうかと思って引くと月の明かりそのものですね。

 

② 月の発音

 皆さんは「月」をどう発音しますか?

 ローマ字で素直に書けば、Tsukiになります。

 ちなみに古い世代、私もこれに属しますが、Tukiと書くように習いました。

 そしていつの間にかTsukiと書くようになっていました。

 

 TsuとTuは実は発音の仕方が違います。

 ベトナム語やタイ語では明確にTsuとTuは分けて発音されますし子音も異なります

 無気音と有気音と呼ばれるものです。

 日本語ではあまり言われませんが、月の「つ」は無気音です。

 

 日本語のローマ字ルールでは子音+母音の組合せで表記する決まりなので、

 「つき」はTsukiと書きますが、実際の発音ではTskiと発音されています。

 

 あいうの「ウ」は唇を突き出して発音します。

 うくすつぬと五十音を横に読むと唇は突き出しっぱなしです。

 

 月と発音する場合、唇を突き出しません。

 すなわち月を発音するときにウを発音していないことになります。

 

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 私自身、ベトナムに赴任していた6.5年間はベトナム語と苦闘していて、今、タイに在住してタイ語を学ぼうとした時期もあり、この時に一番苦労したのがこの無気音と有気音でした。

 

 ベトナム語やタイ語をカタカナに書いて覚えようとすると必ずここで行き詰まります。カタカナに書いた瞬間に子音+母音の発音になり無気音が有気音になるからです。

 

 無気音たるべきところを有気音で発音してもベトナム人タイ人には通じません

 でも日本語の寛容なところは、月をTsukiと発音してもTskiと発音しても、ほぼ100%日本語として通じます。

 対してベトナム語タイ語だと相手に全く通じません。