コンドミニアム27階の北天の観測場所

 画面右に見えるのが隣接するヒルトンホテルで、ヒルトンとコンドミニアムの間の隙間に鏡筒を向けると、その先は海方向で光害成分がほとんどない状態になります

 しかしながらΦ70 L400㎜はソコソコ広角なので、隣接する光成分を拾ってしまいます。

 右端のオレンジ色はヒルトンホテルの照明そのもの。左の青はヒルトンの最上階にある青いサインで、光は右方向から来てフード内で反射したものと思われます。

 

 ということで現状のままだとこの隙間で星をまともに見ることはできません。

 写っているのはカシオペアのχ星団です。

 では広い北天~東天に望遠鏡を向けるとどうなるかというと、こんな感じ。

 

 上縁側の赤い光は推定ですが地上のナトリウム灯の光がフード内で反射したもの。

 下の白っぽい光は、展望台の庇の反射光?

 

 上記の余計な光を嫌って光を絞れば、背景が暗くなりますが、同時に天体も暗くなります。もともとCometBandPassフィルタで光を絞っているのに加え、ヒストグラム上でも絞るので、銀河の広がりが出て来ません。

 

 これはM81とM82

 

 ということで今日の工夫。

 上に見える黒いものはスカイウォッチャーMAK127用のフードです。

 丸く丸めてバリバリテープ(面ファスナー)で固定します。

 

 面ファスナーの端材が残っていたので、AskarFRM400のフード外形に合わせて丸めたものが写真。

 

 これをフード先端に装着すると長さ3D程度のフードに変わります。

 内面は植毛紙相当の反射を抑える素材になっているので、内面反射も軽減されるだろう、、、と。