ふーそんではそろそろ
〆に入りますか。

ポルボロンの名前の
様々な書き間違いから
始まったシリーズなんで、
やっぱり名前に関わることで
シメてみたいと思う。

オリジナルのマンテカドは
manteca (ラード=豚脂)から
来てることでOKだろうね。

ポルボロンの方は、
これまたあちこちの Web で
『ポルボ=塵、ロン=ほろりと崩れる』
みたいな書き方してある。

そりゃ皆がみな
スペイン語知ってるわけないから
どっかで誰かが書いたのを
コピペしちゃうんでしょうけどね、
だから書き出しっぺさんの
責任なんでしょうけどね、
『ロン』にぽろぽろ崩れる、なんて意味は
ありませんのだよ。
そんなの知識として仕込んじゃったら
『わぁこのケーキ“ロン”、おいしいね』とか
『この家古くてさー、もう壁“ロン”だよ』とか
そんな新語が出来てしまうではないか。

さぁではお勉強。
日本語でも
あめちゃん とか
 菓子 とか
ちょっとかわいらしくラブラブ
言いたい時につけるものがあるでしょ。
また逆に
 根性 とか
真っ 黒 とか
大げさに言いたいとき
つけるのもある。

スペイン語ではそれぞれ
diminutivo (縮小辞)
aumentativo (増大辞)
と申します。
今回取り上げますのは
増大辞。

増大辞には
-azo とか
-ón とかがありまして、
後者 -ón の方が
polvorón の名前に
出てまいります。

で、本来なら、
粉だの塵だの言われる
polvo に増大辞を付けたら
polvón になるべきなんだわ。
しかしそれでは
私達の知る
polvorón と一致しない。 
polvón
polvorón 。 変だねぇ。

もーいーじゃん!
polvo は polvo だから
そこで切っちゃっえば!

ってことを
誰かがやったんすかねえ。

じゃーpolvorón は
何の増大辞付なんだ、と考えた場合
pólvora なら説明がつく。

pólvora ぁ? “火薬”じゃねーの!
そんじゃぁ何、あのお菓子、
火薬が入ってんの?! それとも
ラードたっぷりの肥満爆弾よ、
という意味で あの名前になったの?!

違う違う。
しっかと辞書をみると、
pólvora は polvo の古語、という
定義の仕方も載っている。

古語扱いは1832年版以降。
1803年版~上記までは
polvo の同義語として載ってる。

テレビやラジオが
なかった時代には
言葉は人づてに、または
書き物を通してしか
伝わらなかった。 だから
ある言葉が都会で廃れた頃に
地方に届く、もしくは地方で
使い続けられている、という
現象が起こるわけだが、

pólvora ちゅう単語も
エステパみたいな田舎では
辞書では古語扱いされてる頃
まだ普通に使われていたのかも知れない。

もしくは、
例え古語扱いからじゃ
なかったとしても、
大体 pólvora 火薬という言葉自体が
物を粉(polvo)々にするもの、
という意味から命名されたものだしね!!

ともかくそういうわけで、
pólvora の増大辞が
polvorón 。 
おー出来た出来た、パチパチ。

ってーのはワタシ個人の
推察ですから。
まぁそんなもんだったんじゃないの、
ってことで。

で、結局 polvorón の意味は?
なんだけど、
ポルボとロンに
分けちゃいけないわけね。
分けないで全部続けて
ポルボロン、でもって

『わぁもうこれ粉々ぁ』、
みたいな…w

だからまーそのー、
単語の各部分の意味が
「粉」「ぽろぽろと崩れる」
なのではなく、
意味としては
「もうこれ粉よこれ」って
調子の言葉が
現象として「粉々に崩れる」
という使われ方して
名前になったというわけだね。

ってわけで、
ポルボ+ロン と分けずに
全体で「ぽろぽろ崩れる」って
意味をつけてた Web は合格~w

んでは次回、
エピローグかなっ!



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