「一週間前から、起きるときに、同じ夢を見るようになっちゃったんだ」
ユースケは、ぶつくさと文句を言った。
「へぇ。似たこともあるもんだな」
「ということは、サトシも経験ありなんだ…」
まあねと、サトシはうなずいた。
「それがだな、オレも一週間前ぐらいから夢を見るんだな。どこかの山頂で両手をあげて、朝日を見ている自分が、徐々にクローズアップされるという夢だから、目覚めはいいぜ」
「ええっ、驚いたな。ボクの夢も、同じなんだけど…」
「へぇ。オレたち、そんなに仲がよかったっけ?」
じっと、聞いていたサキがポツリと言った。
「わたしも、同じなんだけど…いったい」
「どういうこと…?」
三人は声を合わせ、顔を見合わせた。
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モニタールーム。
怪訝顔で、ディスプレーを見ていたサキは、ハッと気づいて、すばやくタイプした。
「ぴったり一致するわ」
表示された記録を見て、彼女はうなずいた。
急いで、彼女は、別室のサトシとユースケを呼び出した。
「一週間前、アンタたちは、アンドロイドのソフトをバージョンアップしたよね」
「あぁ。書き換えたぜ。もち、ユースケさんもご承知だ」
サトシは、ユースケの方をみて、当然だよなという顔をした。
「何をやったのさ」
「ちょっとの改良に加え、アンドロイドの起動画面を大幅に印象的にしておいたぜ」
「そんなコトするから、アンドロイドたちは、その話ばっかりしていて、使いものにならないじゃない…」
サキの剣幕は収まりそうにない。
(おわり)