THE YELLOW MONKEYは
3年半ぶりの東京ドーム公演
コロナ禍で半分以下の観客動員
声出しなし
賛否あったけれど
彼らの選択は偉大だった。
その後
未来はみないでを発表し
2020年に休業に入った
THE YELLOW MONKEY
各自ソロ活動を行いながら
水面下で再始動が計画されていたはず
そんな矢先に
吉井さんの喉頭癌が見つかり
治療に専念されていた。
正直…今回
こんな大きな会場で
全曲歌い切れるのか…
声が出るのか…
大丈夫なのだろうか…
無理はやめて欲しい…
そんな
不安を残しながら
みんなこの日を迎えたはず。
先月のファンミーティングでも
確かに本調子ではなかった。
今にも泣き出しそうな空
我々の東京ドームは
2017.12.5以来
7年という月日の早さ…
こんな小さかったんやね。
バンドの活動再開に歓喜し
今夜のライブを楽しみにしてる
全国から集った方々の笑顔。
物販に並んで
パンフレットと酒枡
カレンダーなどを購入。
事前購入していたのを着て
東京ドームシティー内をウロウロと。
軽く腹に入れて
誰かに合わないかなと
ドーム前に戻る。
北海道から来てる
モジャヘアーさんには
1度お会いしたいなと
モジャヘアーを探すも
お顔も知らない方を
50000人の中から探すのは
無理に決まっているけど
コチラからインスタに
会いません?とメッセージする程
社交的ではない(笑
その他にも
6人ぐらい会いたい人がいたが
結局誰にもお会いできず
21番ゲートから入場。
平均年齢58のバンド
メンバー全員がキレイに色気放つって
過去いなかったよね本当に。
野球場のビールは高い!
とりあえず
700円のレモンサワー
1杯だけ飲んで喉を潤し
準備alright!
再開の1曲目は
嘆くなり夜のファンタジー
2曲目は新曲で今回のタイトルな
SHINE ON
1ヶ月前から
カウントダウンされていて
会場の5万人でカウントダウン
ドーム内に響き渡る
その声の大きさに
今夜は最高になるぞと確信!
そうよ!
昨夜のラッキーエビスが
この旅の全てが極上になると
告げてくれているんやもん。
メンバーに先がけて
何と!
再集結後に鍵盤を弾いていた
鶴谷さんに加えて
デビューから解散までを支えていた
三國先生のお姿が…
まさかの鍵盤2人体制!
2人のセッションが始まり
予想外の構成に
拍手喝采
メンバーが現れると
大歓声でが渦となり
演奏は始まらず
吉井"ロビン"和哉さんが
「ついにこの日がやってきました。
今宵は”SHINE ON”、みなさんと俺たちが最も輝く日でありたいと思います! 2020年に声が出せなくなった時、みなさんからたくさんの声を集めて、この東京ドームで小規模でやらせてもらいました。その時の声を今夜、ここで一緒に復活させたいと思います。今日は遠慮なく、たくさん大きな声で騒ごうぜ!」
コロナ禍でドーム公演の際
観客は声が出せないために
ファンから声を集めて
スピーカーからその声を流された
バラ色の日々
あの日を塗り替えるかの様に
1曲目はバラ色の日々でした。
追いかけても追いかけても
逃げて行く月のように
指と指の間をすり抜けるバラ色の日々よ
バラ色の日々よ。
まさかメンバーより先に
ファンが歌うコトになるとわ…
めちゃくちゃ感動し
みんな泣きながら
目一杯の声で歌っていた。
会場がひとつになった
コロナ禍
メンバーの闘病
メンバーの表情もいつもと違った。
より絆が深まり
想いは輪郭を際立たせ
ソレらは音に現れていた。
「本当に、ここまで長かったです!
今夜はとにかく、THE YELLOW MONKEYのロックンロールを、久々にぶちかましたいと思いますんで! そんなにヒット曲はないけど、代表曲のオンパレードでいきます!」
いつもの吉井さん節に
会場から笑い声が広がると
予想通り
2曲目はSHINE ON
吉井さんの声も
完璧な状態でないのは分かったが
順調そうに感じた。
ベースのHEESEY
特にこの日の気合いと言うか
気迫が全く違うように感じた。
昨夜一睡もせずにステージに立ってると
MCで吉井さんが。
エマのギターの珍しい試みに胸踊り
鍛え上げたアニーの音に惚れ直した。
今回のライブ
1番の印象的な場面はと問うと
あの場にいた人の9割りが
人生の終わり
そう答えるのではないでしょうか。
2年間の闘病時の映像が流れ
会場が静まり返る…
桜の揺れるラストに合わせ
演奏が始まると
会場が泣いていた。
続くどこまでも続くこの生命力
僕は死神に気に入られた旅人
人生の終わりを君は迎えるんだね
長いグルーヴに終わりを告げるんだね
メチャクチャに引き裂いてくれ もとに戻らないぐらい
青い空は無責任 なんか今日は冷たいな
花をこの花をほほに飾ろう
決して豪華な花じゃないけど
コナゴナに引き裂いてくれ 誰かわからないぐらい
頭を撃ち抜いてくれ それぐらい今は淋しい
僕が犯されたロックンロールに希望なんてないよ
あるのは気休めみたいな興奮だけ それだけさ
君の愛で育ったからこれが僕の愛の歌
スローモーションで花が散る
沢山の思い出とともに……
泣いてる 血が泣いてる 血が泣いてる
血が泣いてる
血が泣いてる 血が泣いてる
血が泣いてる 血が泣いてる
血が泣いてるんだよ 血が泣いてるんだよ
血が泣いてるんだよ 血が泣いてるんだよ
血が泣いてるんだよ 血が泣いてるんだよ
血が泣いてるんだよ 血が泣いてるんだよ
30年ほど前
仕事終わりに祖父が死んだと
母から連絡があった。
初めての身内の死だった。
車の中でこの曲を聴きながら
ワンワン泣いた。
ソレから15年後
自分の死を覚悟したその日
病床の真っ白なシーツの上で聴いた。
涙も出なかった。
そんな想い出深い名曲を
死の匂いを嗅いだ吉井さんが
この曲を歌う意味。
スローモーションで花は散らず
この大きな会場のステージに立ってる。
生きてこそ
そこに全ての美が存在する。
人生の終わりを見事に歌いきり
みんな感傷的になっているのに
息つく間もなくスネアが響き
SUCK OF LIFEって(笑
会場の切り替え出来ない具合に
笑えたし自分も当然その1人
超ドSな吉井和哉
しかし
SUCKから喉に異変を感じ
時折苦しそうに…
無理しないで欲しいの願い
会場の全ての人がそう思っていた。
メンバーもその様子を察し
グルーヴが増した
普段陽気なリーダー
HEESEYが声を張り上げサポート
本当に凄かったんだよ…
それでも会場を走りまわり
歌うLOVE LOVE SHOW
渾身のパフォーマンス
全力を振り絞り歌う
悲しきASIANBOY
JAMのイントロが流れた時の
大歓声は忘れない。
三國さんの鍵盤の音も
涙を誘う…
5月に発売されるアルバム
その中に収録されている
復活の日
吉井さんが歌うVTRが流れ
今日の為に書かれたかと思えるほど
吉井さんの想いがくっきり
出発の日にぴったりだあなたとわたしの復活の日にぴったりだ
闘病中に亡くなった
櫻井敦司さんやチバユウスケさんを
思われての歌詞かなと感じる箇所も。
ダブルアンコールの予定はなく
犬小屋は急遽な演奏だったらしい
我がTHE YELLOW MONKEYは
永久に不滅です!
久々に聴けたけど
闘病を経ての言葉は
コレまでと全く違う響きでした。
吉井さんの声も最後は
かすれていたけれど
とんでもない覚悟を見せて頂け
全く遜色ないステージ
完璧に治ったら
このバンドどうなんの?
昨夜のラッキーエビス
全ては上手く行く
間違いなかった。
本当に来て良かった。
この経験出来て良かった。
THE YELLOW MONKEYを
長年好きで良かった。
音楽に夢中になれる人間で
本当に良かった。
ロックンロールバンドの底力と
メンバー間の絆を焚べられ
美し過ぎる狼煙を上げた
THE YELLOW MONKEY
あなた達の描く未来を
僕らは何の疑いもなく
コレからも見せて頂きます。
余韻を抱き抱えながら
娘たちと感想を交換しつつ
パーキングまで歩きながら
近くの銭湯を探すと
運良く遅くまで開いてる
銭湯を近くに発見!
睡眠とってはないから
湯船につかると妙に沁みる…
THE YELLOW MONKEY
ありがとう。
猿の狼煙編
完。