夜。

夜には
特別な風が
吹いてる。


青でもなく
白でもなく


その風の匂いが
大好きで
ずっと夜の真ん中に
立っていた。

たまには
命なんて高価なモノを
賭けて。



なびく髪と一緒に
なびく胸騒ぎ。


数奇なる
緊張感。


時計仕掛けの月と
ベルベット仕上げの魂。




でも
パーティーは
永遠に続かない。

俺達はそんなに
馬鹿じゃない。



終わりを迎えて初めて
青春は輝き出す。

残像…
陽炎…


タバコみたいに
吸って
吐いてしまえば
残るのは
染み付いた匂いだけ。




伏見の町から
また一つの
夜が消える。




明日と
明後日は
遠慮させてもらうね。


今夜
楽しもう。


お世話になった
伏見と
ノーズに
感謝のブルース


奏でるや。
ハレルヤ。