さよならを繰り返し
君は大人になる
ため息と戸惑いを
その胸に忍ばせて。





夏の終わりは
この曲を思い出します。
当時16歳
ずっと一緒にいた先輩
当時33歳

フルスモークの
白い日産グロリア
いつも車内は
いい香りがしてて

沢山の夜に彼に誘われ
助手席に座り
流れる夜を朝まで
とても楽しかったな。

あの頃は
大人になりたくて
仕方がなかったな。

何を
見つめていたのだろう。






9月になり

夜は
秋を待ち侘びた
虫達が
クラシカルな演奏会。


浮かぶ月の
表情も秋めいて。


束ねる髪が
欲しいと思う。