《怖い絵》
シリーズ3作品目。
昔に描かれた
有名な画家による絵
その中には
恐ろしい意味を含まれ
描かれた作品が
多く
それらの
詳しい時代背景や
歴史や物語を
知れる面白くも
切ない本です。
写真2の
1599年頃に
レーニにより描かれた
《ベアトリーチェ・チェンチ》
まさかこの絵に
そんな悲しい物語が
あったなんて…
闇を背景に
白いターバン
栗色のほつれ髪
やつれた面差し
斬首される前日に
牢の中で描かれたとされている。
ベアトリーチェ
彼女の罪状は
父殺し。
莫大な財力を持った
父 フランチェスコ
破廉恥な色恋沙汰で
何度も投獄されるも
その地位と財力で
罰を逃れ
美しい娘
ベアトリーチェを
自宅に監禁し
あげくの果てレイプ
ある日
フランチェスコの死体が見つかった
夜中に回廊から
足を滑らせ墜落死
しかし
疑いをかけられた
ベアトリーチェを拷問
髪の毛で身体を吊され
罪を認める事に…
一族全員斬首。
当時の支配者は
クレメンス八世
(彼は 宇宙は無限と主張した天文学者ブルーノを異端扱いし火刑にした人物)
は一族を断絶させ
莫大な財産と
領地を自分の懐へ。
処刑当日
ローマ中が沸騰
悲惨な運命に苦しんで来た美貌の持ち主に
同情が集まり
恩赦があるんじゃないかと集まる群集
あまりの人だかりで
多数の死人もでたらしい
しかし
ふに落ちない…
彼女がホントに
父親を殺したのか?
名門貴族なのに
神を信じず教会へ
一度も行かない父親
それが教皇クレメンス八世に狙われた理由じゃないかと言われている。
邪魔者を廃除して
さらに一族を断絶させて
財産を没収する。
ん~
クサイ…
あまりにかわいそう
ベアトリーチェ…(泣)
そして
この半世紀後に制作された
有名な絵
フェルメールの
真珠の耳飾りの少女
あれはこの
ベアトリーチェ チェンチへのオマージュとして
描かれたと主張してる
人もいるとか
ん~
なるほど!
ホントに
面白いんで
興味のある方はぜひ☆