「離婚後共同親権」法改正案につきましては,4月16日に衆議院で無事採択され,現在は参議院での審議が続いています。

 

 

 

 

 

 

 

そのような中,離婚を経験されている平井理央アナウンサーが,「子供の共同親権は「子供のための権利であってほしい」」と述べられている記事を拝見しました。

 

 

 

 

 

 

 

東京スポーツWEB令和6年4月21日配信の記事/離婚を経験の平井理央アナ 子供の共同親権は「子供のための権利であってほしい」

 

 

 

 

 

 

 

記事から一部を引用させていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

「元フジテレビアナウンサー・平井理央(41)が21日、フジテレビ系「ワイドナショー」に出演した。  

 

 

 

 

 

 

 

離婚後の父親、母親の双方に親権を認める共同親権制度について盛り込まれた民法改正案が、16日の衆議院本会議で賛成多数で可決された。

 

 

 

 

 

 

 

平井アナは2012年に同局の社員と結婚したが、2022年に離婚を発表した。

 

 

 

 

 

 

 

平井アナは「私離婚を経験しているんですけど、単独親権であっても、別れた親同士であっても、子供に対する責任だったり、親子であることは変わりないという風に私は認識しているので。

 

 

 

 

 

 

 

単独親権だからもめるとか、共同親権であれば面会交流もいつでもできるっていうことでもなくて。共同親権であっても話し合いが必要で、会える、会えないとかは、家庭によって決まっていくと思う」と意見を述べた。」

 

 

 

 

フジテレビ系「ワイドナショー」における平井理央さんのお話の様子は,以下の方がXで引用してくださっていますので,ご覧いただけます。

 

 

 

 

 

 

フジテレビ系「ワイドナショー」/平井理央さんのお話の様子

 

 

 

 

 

 

 

私も平井理央さんのご意見に同意するものです。現在の日本の民法が採用している「離婚後単独親権制度」では,「離婚後は,単独親権になり,さらには単独養育になるのだ」という誤った認識がされてきたように思います。

 

 

 

 

 

 

 

本当であれば,「離婚後単独親権制度」であっても,離婚後は「共同養育」であるはずなのです。私は「離婚後単独親権制度」の最大の問題点は,「離婚後は単独養育なのだ」という誤った認識を社会に広めた点にあると思っています。

 

 

 

 

 

 

さらに言えば,そもそも親権とは,親の権利ではなく,未成年者である子どもに対する親の養育責任なのです。そして,子ども達からすると,両親の離婚は,子ども達の意思や努力では動かすことができない事柄です。そうであるにも拘わらず,国が法律で,両親が離婚したら,子どもに対する「養育責任(親責任)」を負う親を1人にしてしまうことは,子ども達に対する差別であると,私は考えています。

 

 

 

 

 

 

冒頭でご紹介した平井理央さんのご意見は,離婚後の親権の在り方は別にして,両親が離婚した後も,子ども達が両方の親と,それまでと変わらずに直接触れ合うことができることが大切なのだ,という内容です。

 

 

 

 

 

 

子ども達が直接両親と触れ合うことで,子ども達の脳には「オキシトシン」と呼ばれる「愛情ホルモン」が分泌されます。子ども達は,自己肯定感が高くなり,人とのコミュニケーション能力も高くなります。平井理央さんのご意見は,そのような近時明らかになってきた科学的な知見とも合致し,子ども達の健全な成長を後押しするものだと私は考えています。