子どもの親権をめぐって争いとなっていた,元・卓球日本代表の福原愛さんと,元夫・江宏傑さんが無事和解をされたとの発表が,3月15日にありました。お二人は,台湾で認められている「共同親権」を持っています。

 

 

 

 

 

 

 

日テレニュース令和6年3月15日報道のニュース/【福原愛さん和解】日本でも導入へ…離婚後の「共同親権」って? 「単独親権のみ」海外では少数派

 

 

 

 

 

 

 

そして,無事和解が成立し,お子様が戻ってきた元夫・江宏傑さんは,X上で,福原愛さんに対して,「愛著笑著並幸福著(愛して,笑って,幸せになってね)」とメッセージを送られたそうです。報道によると,福原愛さんの弁護士から,今後お二人はお子様について,「協力して育てていく方向で(福原さんが長男と)過ごす時間は日本でも台湾でも十分確保される」と共同親権を維持していくと説明されています。

 

 

 

 

 

 

 

スポーツニッポン令和6年3月17日報道の記事/福原愛さん元夫・江宏傑さん 和解成立発表後初のインスタ投稿 笑顔で「愛して、笑って、幸せになってね」

 

 

 

 

 

 

 

お子様をめぐるお二人の争いを報道で知り,私も心を痛めていました。無事に和解が成立したこと,お子様がお父さんの元に無事に引き渡されたこと,そして今後は離婚後共同親権に基づき,お父さんとお母さんがそれぞれ直接お子さんと触れ合う時間を持てる予定であることに,心から喜びを表明したいと思います。

 

 

 

 

 

 

報道やインターネットではいろいろと指摘がされていますが,私はこの問題が解決した最大の要因は,やはり台湾の法律で離婚後共同親権の定めがされていることと,さらに申すと,福原愛さんの代理人の弁護士の方が,法律に従わないといけないと福原愛さんに助言をされたことが大きかったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

現在日本の国会でも,「離婚後共同親権」の法改正案が衆議院に提出され,既に審議が始まっています。その日本の法改正案についても,いろいろと指摘がされていますが,私は,日本でも法律が「離婚後共同親権」に変わることで,「両親が離婚した場合でも,親と子の関係は変わらないのだ。両親が離婚しても,子どもは両方の親とそれまでと変わらず直接触れ合うことができるのだ。逆に両親は他方親と子との直接の触れ合いを尊重しないといけないのだ。」という社会の意識が醸成されることが,一番大切なことだと思っています。

 

 

 

 

 

 

法律制度は人が作った手段であり,どんな手段をもってしても,親と子が互いを愛しく思う気持ちを変えることはできないのです。今回の問題が無事和解で終わった後,元夫の江宏傑さんは,X上で,福原愛さんに対して,「愛著笑著並幸福著(愛して,笑って,幸せになってね)」とメッセージを送られています。

 

 

 

 

 

 

大切なことは,婚姻関係が終わったとしても,親と子との関係は変わらず,また夫婦でなくなった後も互いの人格を尊重するという意識の醸成なのだと思います。「離婚後共同親権」法改正の前後を問わず,私達はそれを忘れてはならないと思います。お子様のために無事和解を成立が成立したことを喜び,その成立にご尽力された関係者の方々のご活動に心から拍手を送りたいと思います。