昨年(平成27年)12月16日に最高裁判所大法廷が違憲判決を出したことを受けて,今年(平成28年)6月1日に国会で,6か月とされていた民法の女性の再婚禁止期間を,100日に短縮すると同時に,離婚した女性が妊娠していない医師の証明書を添付すれば,100日以内でも離婚後すぐに再婚することができる内容の法改正が成立しました。



この国会での法改正についての原告の女性のコメントをお送りします。裁判では多くの方々に応援していただき,支えていただきました。訴訟代理人を務めさせていただいた私からも,原告とともにお礼を申し上げます。ありがとうございました。



(国会での法改正についての原告の女性のコメントです)



「この度,女性の再婚禁止期間について国会での法改正が成立したことについて,とてもうれしく感じています。



『人の役に立ちたい』『自分のような法律で辛い思いをする人が出ない社会にしたい』という思いで始めた裁判でした。



始めた時は,小さな一歩のように思っていたのですが,結果として最高裁判所大法廷で違憲判決をいただき,さらにはその違憲判決よりもさらに女性が再婚できる場合を広げる内容の法改正が国会で成立したことを,とてもうれしく感じています。



私が法律で苦しんでいた当時から,その後最高裁判所大法廷が違憲判決を出してくださったこと,さらに今回の国会での法改正が実現できたことを振り返ると,『憲法が私を守ってくれた』と感じています。



家族をはじめ,多くの方々に支えられて夢が実現できました。お礼を申し上げます。ありがとうございました。」