「正欲」を読んで気付いたコト

こんにちは

いやぁ~マスクって偉大だ

去年はこんなコトなかったんだけどな~
今年は室内ではマスク外してるからですかね
エアコンの乾燥にノドをヤられましてね
その痛みに耐えながら仕事をしつつ
帰宅後の時間をほぼ
治療いう名の睡眠に充てていたため
すっかりブログが後回しになってました


風邪は寝て治す派

オールドソウルの
ふるたま あやです

さて前置きはこれぐらいにして…
かなり時間が経っちゃいましたが
前回に引き続き 小説「正欲」の話

 

 

 

まず読み始めて思ったのは

 痛 快!

でした

いやぁ~気持ち良かった!
すごくいやらしい言い方をすると

意識的無意識的に関わらず
自分たちはノーマルだと
大きな顔して歩いてる
思考停止のマジョリティ


に対する辛辣なツッコミが
いちいち的を射てて全てに共感!
何度「ホンマやで」と口に出したコトか

こう…
多数派に対する嫌味発言を聞いて安心する辺り
ワタシはやはりマイノリティ側なんだなと実感

なんせ後で見た
マジョリティ側と思しきヒトたちの感想が

腹が立った
責められてるようでキツかった


などなど

図星を指されたような反応で
それがワタシにとってはとても驚き!
読むのが苦しくなったヒトもいるとか聞くと
へぇ~そうなんだ~と逆に興味深いぐらい

それと物語のクライマックス辺り

「多様性を受け入れる」
「マイノリティを理解する」


という多数派たちの

無意識な上から目線の態度を
『大也』が激しく責めるようなシーン
多数派のヒトたちにとっては
ハッとさせられるシーンだったと思うけど
ワタシの場合は

自分は理解して受け入れてもらう側

だと思っているコトに対して…でしたね
自分は日常的にマイノリティだと感じてる
というコトにハッとするという
まさかの方向からの気付きでした

そんなワタクシですが
この小説で描かれているような
極少数派の性的指向などは
全く知らない世界で

ホント「多様性」の枠というモノは
どこまでも広いんだなぁ…と

氷山の下の水の中
円グラフで大きな割合を占める「その他」

のように…

自分では想像し得ない世界が
まだまだ存在するのだと思い知らされましたね

マイノリティの中のマジョリティ

言うてもワタシはその程度の位置付けです
なのでホントに少数派のヒトたちと比べると
そこまで絶望を感じる程ではないと思いますが
そのビミョーな立ち位置ゆえ

世間体を気にする親に矯正されたり
自分は非常識なんだと落ち込んだり
発言して場をヘンな空気にしてしまったり
話題も合わない悩みも理解してもらえない


これはこれで生き辛い…
ワタシは『八重子』に近いんだと思いました



共感を得るコトに諦めている分
想いを理解してくれるヒトに出会うと
涙が出るほど嬉しい反面
何が何でも放したくなくて辛くなる
このヒトを失うとまた一人だ…という
不安に駆られてしまう

ワタシ自身そういう思いがあるんで
『佳道』と『夏月』がお互いに伝えようとした


「いなくならないから」

という言葉に安心して
号泣してしまいました

この物語のラストは
決してハッピーエンドではないけど
「明日、死にたい」と思っていた二人が
お互いのために
「明日、死にたくない」と思えるようになった
そこにワタシは
光を受けてキラキラと輝く水のような
明るい希望を感じましたね

 

ワタシにとってこの作品は

生き辛いと感じて生きている

マイノリティな自分に共感してくれる

大事な1冊になったかもしれません

 

ここまで自分の思いを正当化してくれて

世の中に問題提起してくれて

明るい未来を感じてしまった今

『啓喜』のような考えが当たり前だった時代…

その頃に対する嫌悪感が強くなった気がします

 

読む前の自分には戻れない

 

特に今までと意識が変わるワケではないけど

確実に読んだ後の自分になってましたね

 

 

 

 

 

 

 

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